サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」女子アナ・加藤綾子に欠けているモノ コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 女子アナ・加藤綾子に欠けているモノ――「有働アナに嫉妬しました」発言の迂闊さ 2016/05/19 21:00 有働由美子加藤綾子女のためのテレビ深読み週報 5月よりフリーとなったカトパンは、14日放送の土曜プレミアム『一流が嫉妬したスゴい人』(フジテレビ系)において単独MCを務め、ゲストの劇団ひとりに、“嫉妬する相手”をたずねられた。最初は「高島彩アナウンサー」とフジの先輩の名を挙げたが、無難すぎてつまらないからもう1人とリクエストされ、「有働さんに最強に嫉妬しました」と、有働アナの名を挙げた。理由について、食事会で一緒になったが、おじさんたちの気持ちを有働アナが一瞬で持って行ってしまい、会話が当意即妙で頭がいいと答えていたが、これまた“悪意”が足りないのである。 おそらく、カトパンは、嫉妬とは辞書通り「自分より上の人に抱く感情」だと思っているのだろう。高島アナはオリコン調査の「好きな女性アナウンサー」ランキングでV5を達成して殿堂入り、有働アナも同調査によって、常にランキング上位にいる実績あるアナウンサーであるので、彼女たちの名前を挙げることは、“ぶっちゃけた”自分を演出しつつ、角が立たなくていいと思ったのではないだろうか。 が、嫉妬とは実は「自分より上」の人間に抱く感情だけではなく、「自分より下」「自分と同じくらい」だと思っている人間が、何かのきっかけで上にいったときに湧き上がる感情なので、嫉妬している=実は相手を下に見ているともいえる。なので、「有働アナがモテて嫉妬する」というのは、悪意的に読むと「有働アナがモテるわけはない」と思っていたことになってしまうのだ。実際にどう思っているかは別として、カトパンには「こういうふうに捉える人もいる」という“悪意”が不十分なのである。テレビに出ている人が、視聴者と同じかもしくは“下”であることが求められる時代、カトパンのような自虐下手な女子アナは、生き残るのがなかなか厳しいと言えるだろう。 そんなカトパンだが、仕事で活躍するためにも、ここは婚活したらどうだろうか。高年収の野球選手を狙うと、ダルビッシュのときのように、「女子アナはやはり野球選手が好き」「金目当て」とバッシングされる可能性があるので、フジの先輩、中村江里子を見習ってフランス人がよいと思う。フランス人であれば、お金はあってもなくてもOK。お金がない人であれば好感度を上げることができるし、金持ちや貴族であれば、女性誌が放っておかないはず。パリなら次元が違いすぎるので、日本人女性の嫉妬の対象とならず、むしろ羨望の的となるだろう。カトパン、早く逃げるといいよ。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。最新刊は『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)。 ブログ「もさ子の女たるもの」 前のページ12 最終更新:2016/05/19 21:00 Amazon 『ウドウロク』 有働アナが喜んで自虐に活用しそうな発言だわ~! 関連記事 博多大吉、女芸人への絶妙なプレゼントに見る、彼が「本当に優しい大人」たるゆえん三田寛子、“梨園の妻”としての熟練の技が光る「嫉妬されない自慢」の仕方中村昌也、「夫婦は合わせ鏡」という真実を教えてくれる“オレサマ”な一面椿鬼奴の“稼がない夫”は、なぜ批判される? バラエティに蔓延する「男はNG」の発想高橋真麻と馬場典子の外食エピソードに見る、“食通の女”が男から嫌われてしまうワケ 次の記事 JUMP、自己最高記録の更新続く >