サイゾーウーマンコラム『しくじり先生』がやらかしたミス コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 『しくじり先生』でがん闘病告白したはんにゃが、やらかしてしまったミス 2016/04/08 21:00 週刊ヒトコト斬り 吉本興業公式サイトより ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎トシちゃんを用意して 『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に出演したはんにゃ。「学生レベルのお笑いセンスで、努力もしなかった」と、自らのバブル人気&天狗時代を回想。この番組は、「あれがあったから今がある」という人が出て、自らのしくじり経験をぶっちゃけるのがウリなのに。しくじった事実はあっても、「だから今がある」ってところまで到達してないはんにゃがどうオチをつけるのかと思ったら……。「がん」かぁ。 んー。がん闘病自体は、大変な経験だとは思うが。なにも『しくじり先生』でぶちまけなくても。なんか、せっかく成立していたこの番組のコンセンサスが、一気に『爆報!THEフライデー』(TBS系)的なところに行ってしまった気がする。 ま、そろそろ出演者のネタが尽きてきたということなのかもしれないが。この番組に出るべき人物がいつになく噴出し、千年に一度の豊作の今年だからこそ、クオリティをキープし続けてほしいところである。 とりあえず、ショーンKには死ぬ気で当たれ! ◎エグみはまだまだ 久々に歌声を披露した宇多田ヒカルであるが。朝ドラの主題歌の歌い出し、ユーミンかと思った。 人間宣言……じゃない、人間活動を経て、なんか全方向的に安泰なご復帰。その磐石さも含めて、あの年齢でほとんど「大御所」の風格である。立ち位置的にも、歌声的にも、エピソード的にも、二代目松任谷由実を踏襲して、末永いご君臨を。そして初代はヤバくなったなこりゃ。 ◎新規ファン獲得 ガラケー派にはいよいよ肩身の狭い世の中になってきた。サービスやポイントの恩恵はますます受けにくく、街中でもちょっとした蔑視の対象に。さらには最近、新製品の発表会なんかも、「受付でインビテーションをスマホ画面にご提示下さい」形式に移行してるもんで、「スマホじゃないので……」と、紙に印刷したのをガサゴソ広げる瞬間は、ほとんど公開処刑の様相に。 そんな風潮の中、『ZIP!』(日本テレビ系)の「スマホ飯」のコーナーで、折り畳みの携帯を取り出し「今回はガラケー飯じゃなかったでしたっけ」と登場したナオト・インティライミ。すげぇ。 どこの企業も基本、スマホを持ってる人を対象に商売を考えているので、著名人がガラケーユーザーであることを公表しても、そこに何の旨みもない。スタジオの女のコたちも、「エッ」「ホントにぃ?」と明らかに侮蔑の表情。登録してある行きつけの店の画面をカメラに向けると「見えない」と嘲笑も。蛭子能収的な立ち位置ならまだしも、若者向けにライブとかやるミュージシャンなのに、大丈夫かナオト・インティライミ。 しかし、今までナオト・インティライミに1ミリの興味もなかったというのに、「ガラケーユーザー」ということがわかったとたん沸き上がるこの親近感は何だ。最近テレビに出てこないからなガラケーユーザー。 「持ちたくないわけじゃなくて、まだメールと電話機能だけで大丈夫」「必要があれば明日からでも持ちたいと思います」と、ガラケー派の心の声を代弁してくれるナオト・インティライミは、「だよねだよね、いいんだよねこれで」と、マイノリティたちの共感を濃く深く得る。彼は今日から「同志」なのだ。これからも、公開されにくい彼らの情報を拾っていく所存である。 ガラケーユーザー相手ならまだまだこういう商機あるぞ。まあ数字にはまったく出ないわけだが。つながってるね。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/22 16:22 関連記事 藤原紀香&愛之助の“コント風”結婚会見で、誰よりも存在感を放っていたのは……乙武洋匡不倫騒動の「嫁の謝罪」について、考えてほしいアノ人ショーンKの降板で苦難に喘ぐフジテレビが、いまこそ考えるべきことゲス乙女・川谷絵音、このタイミングでの愚かな発言に思うこと銃弾撃ち込み、ダンプカー突っ込み襲撃で案じる「山口組VS神戸山口組」の舞台ウラ 次の記事 山下智久が中国で本格活動開始? >