サイゾーウーマンカルチャー大人のぺいじ官能作家が語る“最高の娯楽” カルチャー 鷹澤フブキ氏インタビュー 「恋愛とSMプレイは別枠」官能作家・鷹澤フブキ氏が語る、セックス=“最高の娯楽”の意味 2016/04/16 19:00 インタビュー ――恋人にはどうでしょう。SMチックな趣味を咎められたりすることはありますか? もしくはM男さんとお付き合いされるのでしょうか? 鷹澤 基本的に、恋愛対象にはプレイはしません。面倒なので(笑)。私はM男ではなく、自分に似たタイプに惚れるということもあり……お互い面倒なので「ない」。恋愛とプレイは別枠なんです。それこそ女王様仲間でも、「さっきまでアンアン言ってた相手に、真顔で愛してますと迫られたら笑っちゃうよね?」って言い合っていますね。あと、SMをやっていると「ノーマルプレイできるの?」とは聞かれますが、できますよ。私、意外と付き合うと長いんです。今のダーリンは11年付き合っています。1人の人とじっくり付き合いますね。 ――プライベートとプレイは分けているということは、恋人の方はご存じなんですよね。 鷹澤 「それはそれ、俺にはやるなよ」と言ってます(笑)。ただ一回だけ、彼と飲んでいたときに、プレイをする旧知のM女ちゃんから「遊んで」っていう電話がかかってきて。彼が「面倒だから呼べば?」って言うから、彼女を呼んで……一度、道具を取りに自宅に戻って、彼の家でプレイをしました(笑)。彼にはその様子を見ていてもらって。彼は笑って見てましたよ。 ――そのプレイを笑って見ていてくれるって、鷹澤さんへの愛ですよね。 鷹澤 他人事だからだと思いますよ(笑)。「俺にはやるな」なので。 ――官能を書く女性にありがちなのが「ダメな男が好き」というパターンなんですが、いかがですか? 鷹澤 ダメな男相手に、ここまでやってあげる自分が好き、それが男にとっていけないこととは知らずに……っていうことですよね。でも私は「浮気したら、生きて帰れると思うなよ」というタイプですから、ダメ男と付き合うことはないですね。できない子は、嫌い(笑)。ダメなやつと付き合うと運気を持ってかれるよ、と助言されたことがあって、すごく心に残っています。 私にとってセックスって、「お金のかからない最高の“娯楽”」なんです。肉体、メンタル含めて。ハグやキスだけでいい、肌の触れ合いが大切。それがないと潤いがなくなりますよね。もちろん相手は不特定多数ではなく、特定のダーリンのみですけれど。恋愛も執筆も生涯現役で頑張ります(笑)。 (取材・文/いしいのりえ) 鷹澤フブキ(たかざわ・ふぶき) 東京都生まれ。OL、秘書、生保レディ、高級クラブのホステス、SMクラブの女王様などさまざまな仕事を経て、女流官能小説家デビュー。著書に『もっと淫らに』(河出書房新社)、『誘う指先』『微熱看護』(ともに無双社)、『蜜のお姉さん』(イースト・プレス)などがある。 前のページ123 最終更新:2016/04/21 00:05 Amazon 『Mふたり 官能小説傑作選 恥の性(角川文庫)』 一生に一度は言ってみたい言葉「できない子は、嫌い(笑)」 関連記事 CA、モデル、クラブママ――女社会のドロドロを見続けた官能作家が語る“女同士”の性「男はバカ」と悟った初体験、不倫同棲、父との確執――官能小説家が明かす「セックスを書く私」「駆け落ち」「熟女パブ」「別居婚」……波瀾万丈の女流官能作家が語るSMの扉を開いた男「一生セックスなしでも3日泣くだけ」官能を描く作家・南綾子、その意外なコンプレックス「セックスによって男を食い殺す女」怪談×エロスの作家・岡部えつが語る“女の恨み” 次の記事 映画『バッドトリップ!』DVDプレゼント >