仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

釈由美子、愛犬の死を通して「強くなる」宣言も……彼女を「弱い人間」と思わないワケ

2016/03/10 21:00
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「妖精が見える」で芸能界を生き抜いた女

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「本当に強くなって」釈由美子
(釈由美子オフィシャルブログ、3月4日)

 ドラマや映画などの出演作品や、結婚というプライベートのニュースより、最近、釈由美子が話題になるのは“落ち込みブログ”である。

 2014年に「人間不信になりそう」「これまで味わったことのないショックで、壊れてしまうんじゃないか」「ギリギリ自分を保っている」「部屋に帰ってから、獣のように泣いてしまった」と、詳細について言及しないものの、対人トラブルを匂わせる文章を掲載し、話題を呼んだ。

 また同年に、愛犬さくらを3カ月半で突然亡くしたときには、「さくらなんて華の命が短い名前をつけちゃったからいけないのかな」「私のうちに来なければ、もっと幸せに長生きできたかもしれない」と、深い悲しみを、自責の念を交えてつづった。


 さらに今月の頭に、詳細は語らず「私にとって、一番耐えられないことが起きまして」「筆舌に尽くしがたい悲しみに襲われています」と再び落ち込みを披露。釈の挙式が間近なことから、世間では夫の浮気が疑われたが、本人が後日明かしたところによると、愛犬こころが夫の日本酒を誤飲してしまい、その結果亡くなってしまったと説明した。相次いで愛犬を亡くした釈は「もう犬を飼う資格はない」「十字架を背負って生きていく」と、またしても自責傾向の強い反省をつづっている。

 釈はかつて『オーラの泉』(テレビ朝日系)で、「鏡を見ることが怖い」と醜形恐怖症とも言えるコンプレックスを告白、『櫻井有吉アブナイ夜会』(TBS系)で三つ峠に登った際は、「私を守ってくれている妖精が喜んでいる」、山頂から富士山を眺めて「富士さま~」と叫んで泣き出し、司会の有吉弘行に「ヤバい人だね」とバッサリ切り捨てられていた。そのため、釈に「メンタルが弱くて不安定な人」というイメージを持つ人も多いだろう。

 釈のブログを読んでいると、凹んだ、傷ついたという記述は多く、落ち込みやすい性格であることは間違いない。現在妊娠中の釈は、「お腹の赤ちゃんのためにも本当に強くなって」とブログに書いているが、私には釈が弱いとは思えないのだ。なぜなら、釈の立ち直りは結構早いからだ。

『I am 釈由美子写真集』