サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「DRESS」の高次元な高見え特集 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「DRESS」11月号 25万円に見えるコートが「実は11万」! 「DRESS」の“高見え”特集は高次元!? 2015/10/11 16:00 女性誌速攻レビューDRESS 「DRESS」2015年11月号(幻冬舎) 創刊時から「DRESS」(幻冬舎)のカバーモデルはずっと米倉涼子さんでした(2015年6月号だけ長谷川京子ですが)。先月、突然別のモデルになったので、リニューアルとともにカバーモデルも変えたのかと思っていたら、やっぱり今月号は米倉さん。米倉さん、出たり入ったりで今や隔月掲載のカバーモデルになってますが、そういう契約になったのでしょうか。来月号の表紙が誰なのか、微妙に楽しみです。 <トピック> ◎働くおしゃれびとよ、“もととれ服”を買いなさい ◎トレンドものは、3つコーデがうかんだら買って良し! ◎お値段以上の高級「感」 ■どう算出したか不明の“見た目値段” 今月の「DRESS」は、「頭のいいお買い物」大特集です。「働くおしゃれびとよ、“もととれ服”を買いなさい」、「トレンドものは、3つコーデがうかんだら買って良し!」など、7つの企画でまとめられています。 どういうファッションが「頭がいい」のかというと、長く使える一生ものや、着回せるもの、リバーシブルなど使い勝手がいいものを指すようです。要は「買ってみたらコスパが良かった」というアイテムをあらゆる方法で紹介しています。 同特集には、「お値段以上の高級『感』」という企画があり、高そうに見えるけど実は安い、というアイテムを紹介しています。それぞれのアイテムについて「見た目値段」と「本当の価格」という2つのデータが載っているんです。例えば、エコレザーのバッグは「見た目値段¥40,000に対し、本当は…¥9,000」といった感じです。9,000円が4万円に見えたらお得かもしれません(そもそも「4万」という金額がどこから出てきたのか謎ですが)。 しかしほかのアイテムは、「スカート:見た目値段¥180,000、本当は…¥32,000」「コート:見た目値段¥250,000、本当は…¥110,000」など、元の値段も万超えという、結構な代物が多数。11万円のコートと25万円のコートの違いって、わかります? 私はわかりません。 物の値段は、ブランド名や流通状況によって変わってきますから、本体そのものの質がそのまま値段に反映するわけではないことは、アラフォーの「DRESS」世代ならご存じのはず。この企画は「ものを買うなら、製品の質に見合った値段じゃないとイヤだ」もしくは「なるべく高く見える安物が欲しい」人のための情報でしょう。まあ後者だと、もともと高級志向を打ち出していた「DRESS」にしては、ものすごく見栄っ張りで貧乏くさいけど、割と一般的な感覚かもしれません。 12次のページ Amazon 『DRESS(ドレス)2015年11月号[雑誌]』 関連記事 「DRESS」が一大リニューアル! 正体不明の新テーマ「つかむ女」が意味するモノ「女は浮気されたらすぐわかる」編集長のオンナとオトコ論が寒々しい「DRESS」「DRESS」婚活エッセイマンガの打ち切りに感じる、“独身アラフォー”というくくりの限界アラフォー女性を「憧れない」とバッサリ! 斎藤工に見る「DRESS」の“俺様”感若い女性の専業主婦願望を嘆く「DRESS」、一方で男ウケファッションに血眼の矛盾