サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「DRESS」の高次元な高見え特集 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「DRESS」11月号 25万円に見えるコートが「実は11万」! 「DRESS」の“高見え”特集は高次元!? 2015/10/11 16:00 女性誌速攻レビューDRESS であれば読者は、根拠のよくわからない架空の「見た目値段」よりも、「製品の質に見合った値段か」を判断するため、本物と偽物の見分け方が知りたいのではないでしょうか。エコレザーやエコスエードをただ取り上げるだけでなく、高級レザーはこれ、エコはこれと拡大写真をつけるなどして、「高級アイテムを見分ける目」を伝授してくれるのなら、「安いけど質のいいもの」が買えるようになりますよね。また、「高級そうに(安っぽく)見える質感はこれ」など、どんなものが高級そうに見えて、どんなものが安っぽく見えるのかを教えてくれれば、見栄っ張りなアラフォー読者にも読み応えのある企画だったと思います。作るのは手間もかかるし監修者も必要だし、そもそも協力ブランドを探すの難しそうだし、かなり大変だとは思いますが、「頭のいいお買い物」特集ならば、ぜひそこまでやってほしかったです。 ■「DRESS」新連載はjazz×相談 今月号から「青木カレンの悩んだらjazzに聴け」という連載が始まりました。ジャズボーカリストの青木さんが、読者の悩みに対して、この悩みにはこのjazz、というように曲を紹介しつつ、悩みに答えています。音楽と読者の悩みを組み合わせるところは、創刊時に連載していた佐野元春さんの「街空ハ高ク晴レテ」と同じですね。音楽は、時に心の支えになったりしますから、音楽と悩みは切っても切れない関係なのかもしれません。ただ、紹介された曲はWEBで聞けるらしいのですが、読者としては、正直面倒くさいのでは……。曲に頼るよりも手っ取り早く笑いたいじゃないですか。「音楽つながり」のこの連載では、佐野さんのときのような珍解答が期待できるのでしょうか。 また、西川史子さんは、連載「再婚ケモノ道」で、とあるゴージャスなパーティに参加して以来、パーティの魅力に目覚めたとつづっていました。経済的に余裕のある男性が集まるそれには、“いい気”があふれているんだそうです。自信に満ちあふれた金持ちの集まるパーティ……なんとなく豪気なオーラが出まくってるのが想像できますね。ゴージャスパーティというと、バリキャリばっかりが登場していた創刊時の「DRESS」を思い出します。でも、今の「DRESS」では浮いているというか、なんだろう、あんまり羨ましくない……。既婚者で気は利くかもしれないけれど、声の大きそうな豪気な男性たちと知り合いたいという願望が、筆者にないからでしょうか。それとも負け惜しみ……? いや、いい加減、「私、いまこんな感じです」というだけのコラムに食傷気味なのかもしれません。 (増井涼子) 前のページ12 最終更新:2015/11/07 17:52 Amazon 『DRESS(ドレス)2015年11月号[雑誌]』 米倉、契約終了とともに離婚発表も……? 関連記事 「DRESS」が一大リニューアル! 正体不明の新テーマ「つかむ女」が意味するモノ「女は浮気されたらすぐわかる」編集長のオンナとオトコ論が寒々しい「DRESS」「DRESS」婚活エッセイマンガの打ち切りに感じる、“独身アラフォー”というくくりの限界アラフォー女性を「憧れない」とバッサリ! 斎藤工に見る「DRESS」の“俺様”感若い女性の専業主婦願望を嘆く「DRESS」、一方で男ウケファッションに血眼の矛盾 次の記事 格差社会を逆手にしたドラマ『『SUITS』 >