サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」女性週刊誌が報じる安倍首相と70年談話 コラム "噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第279回】 女性週刊誌が報じた、安倍首相の“いい人ぶりっこ”と「戦後70年談話」の中身 2015/08/18 21:20 女性週刊誌ぶった斬り! 「週刊女性」9月1日号(主婦と生活社) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 『殉愛』(幻冬舎)問題で新たに映画評論家の木村奈保子氏がたかじん未亡人に名誉毀損で訴えられた。木村氏は今年2月に出版された共著『百田尚樹「殉愛」の真実』(宝島社) に関し、「ノンフィクションの傑作」「ヒロインぶった自作自演型悪女は、悪事に足跡を残す不可解さが特徴」とTwitterでつぶやいたが、これらは書籍に関する“感想”にすぎない。ほかにも未亡人は宝島社、たかじんの元弟子などに訴訟を起こしているが、いまだに百田尚樹の出廷はうわささえ聞かない。 第279回(8/18発売号より) 1位「安倍首相が“いい人ぶっている”本当の理由」(「週刊女性」9月1日号) 2位「“再稼働”九州電力が断言する『九州巨大カルデラ噴火は予知できる』のあ然!」(「女性自身」9月1日号) 3位「『安倍首相戦後70年談話』を斬る!」(「女性自身」9月1日号) ※「女性セブン」は合併号休み 世は終戦記念日とお盆休みの中、「自身」と「週女」は早々に合併号休みを終えてお仕事だ。ということでお休みムードで芸能のスクープなどそうそう期待できるはずもないが、しかし女性週刊誌の社会派路線記事は充実していた。 まずは大きな話題となった安倍首相の戦後70年談話や原爆記念日など、ここ最近の安倍首相の柔軟姿勢について、「週女」が“騙されるな!”と警鐘を鳴らす記事を掲載している。 確かに70年談話について、安倍首相がはずすだろうと注目された「植民地支配」「痛切な反省」「侵略」「おわび」という言葉全て盛り込み、広島平和祈念式典では「非核三原則」に言及しなかったものの、長崎では軌道修正して取り入れる姿勢や、辺野古の新基地建設についても1カ月の工事中断を指示と、これまで人の忠告など一切耳を貸さなかった安倍首相に一見“変化”が見える。その“成果”からか談話発表後に行われた世論調査では「評価する」が57%にもなり、危険水域といわれた支持率低下にストップがかかった形だ。 しかし、これについてジャーナリストの大谷昭宏は「ダマされてはいけません」との警告を発するのだ。 大谷によれば安倍首相の頭には安保関連法案を通すことしかなく、辺野古も新国立競技場の白紙撤回も70年談話についても譲歩したのは、安保関連法案を通すためのものに過ぎないというのだ。確かに大谷が言うように、安保法案に関しては一切譲歩していないことからも、それは明らかだろう。 123次のページ Amazon 『日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ』 関連記事 V6・岡田准一&宮崎あおいの交際報道に見る、「女性セブン」の裏メッセージ国民的アイドルの櫻井翔、総務省トップの櫻井俊の誕生でマスコミに生じる“二重の縛り”錦織圭、婚約者捨ててモデルに“乗り換え”! 「女性セブン」が隠す「浮気デート」の意味女性が輝く社会の片棒を担いでいた!? 「VERY」に見る“輝けないのは自己責任”の圧力社会問題を語る女性ファッション誌「VERY」が、それでも夫に頭が上がらない理由