サイゾーウーマンコラム安彦×田房の「出産した女は菩薩ではない」 コラム [連載]安彦麻理絵&田房永子「オンナの絵日記」 「子を殺しちゃいそうになる」のはヤバイ? 安彦×田房の「出産した女は菩薩ではない」 2015/08/10 21:00 安彦麻理絵田房永子安彦麻理絵&田房永子「オンナの絵日記」 やっぱ「世間体」っつーやっかいなもんがあるから、お母さんやってる女は「本音なんて吐き出せない」のが現実ですよね。ちょっと何かポロっと言うと「母親がそんなこと言っちゃ、子どもが可哀想!!」って袋叩きに遭うこのご時世。私が産んだ1人目の子、長女は、ほんっとに手のかかんない子だったから、当時は「育児大変」て言ってる人の気持ちがマジでわかんなかった。ヨソんちの苦労話聞くと、「あ~、ウチはそんなふうじゃなくて良かった~」なんて思ってたくらい。ホント、育児ナメてました。 自分が痛い目にあわなきゃ、人の痛みなんて、やっぱわからんもんです。その後しばらく時間があいてから、立て続けに産まれた3人の育児をやって、私、初めて「つらいの!!」って言ってるお母さんたちの気持ちがわかりましたね。育児であまりにもキツくなって、ほんとイライラして、「子ども殺したくなる」って気持ち、すごく理解できますよ。だって子どもって、親の思い通りになんて動かないから。いや、動く子もいるんだろうけど、うちはマジで動かない。以前、夫の友達がウチ来た時、うちの子どもら見て「……動物みたいだね☆」ってビックリしてたよ。 大抵の人がドン引きすんの。ぜんっぜん甘やかしてなんていないんだけど、むしろすんげー厳しいと思う。けど、向こうもぜんぜんひるまない。誰に似たんだよってつくづく思う。あまりにも言うこと聞かないと、マジで窓の外に放り投げてやりたくなるよ。ウチは夫も家でする仕事だから、二人掛かりでタッグ組んで育児やってるけど、それでも休日なんかはお互いヘロッヘロになってる。 私の年齢的なものもあって(現在46歳)きっと疲れやすいんだろうなーと思うんだけど。こんなにボコボコ産むんなら、もっと体力のある30代のうちに全員産んどきゃよかった!! って後悔する時があります。でもまぁ人生なんて、そうそううまく、予定通りにいかないからおもしろいんだけどさ☆ そんなふうに、日々グダグダになってる私にとっての、最高のセラピーは「犬」!! やっぱ、最初は反対されましたよ、親から。子どもでそんな手がかかってんのに、この期に及んで犬なんて、って。正論ですね。でも私は好奇心に抗えず、結局、柴犬をウチに迎え入れた。こんだけ大変なとこで犬もいたら、一体どんなふうになるんだろうな~♪ という好奇心。最初はやっぱりすったもんだしてたけど、2年くらいたった今、だいぶ落ち着いてきて、「家族」「群れ」って感じにまとまってきました。ほんと、群れ、ってかんじ。オオカミの群れ、みたいな。 前のページ1234567次のページ Amazon 『酒とナミダとマリエと赤子 (すくパラセレクション)』 関連記事 「男を甘やかす」と「家事も完璧」女はセット、安彦&田房の「甘やかされ男」問題くすぶっていた感情の正体を見たり!! 安彦麻理絵&田房永子、女の人生分岐点逃げ出したい願望が渦巻く夜、「全てを捨てた!」気分に浸る“ひとり回転寿司”女44歳、生理がこない……絶不調の気分で進む、いざ更年期の旅路へ四十女の“愛されキャラ”小細工の破壊力に考える、四十女の正しい靴選び