サイゾーウーマンコラム安彦×田房の「出産した女は菩薩ではない」 コラム [連載]安彦麻理絵&田房永子「オンナの絵日記」 「子を殺しちゃいそうになる」のはヤバイ? 安彦×田房の「出産した女は菩薩ではない」 2015/08/10 21:00 安彦麻理絵田房永子安彦麻理絵&田房永子「オンナの絵日記」 私、自分が太っているのは、自分の食べ方が異常だってことに気付いてるんですよね。とり憑かれたように食べちゃう。実際とり憑かれてるんですよ、何かに! だから35万円払ってライザップ行ったところで翌日から絶対食うんですよ、出所したその足でシャブ打つのと同じっ! だから私に何がとり憑いているのかライザップが解明して除霊してくれればいいですけど、そもそもライザップのCMに出てくる人たちってビフォアの方が絶対よくないですか? まんまるおなかがボヨ~~ンって出て、精神的にもグターってなってる目の下にクマのある中年男の方が、新井浩文と同じフェロモンを放出しててセクシー。アフター・ライザップはみんな醤油だれに漬けた焼き鳥みたいになっちゃってニカニカしてるし色気ゼロ! 一緒に飲んでもセックスしても、気楽で面白いのはぜったいビフォアですって! アフターライザッパーは、「にんじんとか根菜……、いま、君のサラダに乗っているコーンも糖質があるから避けたほうがいいんだヨ」とか人の食べ方に口出してきますよ! 絶対! それで、話はホームパーティーに戻るんですけど、最近2人目を出産した友人がこう言うんですよ。 「2人目を生んでから、上の子の赤ちゃん返りしてさー、それは覚悟してたけど、びっくりしたのは、私が上の子のことをきらいになっちゃったの。かわいいと思えないし、イライラするし、一緒にいると自分が上の子を乱暴に扱いそうで、本当にこのままじゃヤバイって悩みまくったよ」 追い詰められた友人は、「どこか一時的に預かってくれるところはないか」と児童保護施設をインターネットで検索したそうなんです。「もう必死だった」そうで、さらにネットで同じ悩みを持つ人を検索したら、「2人目が生まれてから、上の子がきらいになって、このままじゃ殺しかねない」っていう悩みを書き込んでる人が無数に出てきて、読んでいたら気持ちが落ち着いたそうなんです。「でも本当に最初の2カ月はヤバかった」と何度もつぶやいていて、友達もみんな誰も「なんでそんなことになるの?」なんて聞く人はいなかったんですよ。私も子どもは1人だけど、感覚的に、全然おかしいことじゃないと思いました。 ほかの友人が、「昔のお母さんは何でもひとりでこなしてた、みたいなことよく言われるけどさ、そんなことないよね」と口を開いたんですよ。 「私は妹が生まれる時、1カ月、叔母さんの家に預けられてさ。お姉ちゃんは別の親戚の家でひと月過ごしてたのね。昔はそうやって回せたってだけなんだよね。今も昔も、生まれたばかりの赤ちゃんと上の幼児を、お母さんが1人で面倒みるなんて無理なんだよ」 前のページ1234567次のページ Amazon 『酒とナミダとマリエと赤子 (すくパラセレクション)』 関連記事 「男を甘やかす」と「家事も完璧」女はセット、安彦&田房の「甘やかされ男」問題くすぶっていた感情の正体を見たり!! 安彦麻理絵&田房永子、女の人生分岐点逃げ出したい願望が渦巻く夜、「全てを捨てた!」気分に浸る“ひとり回転寿司”女44歳、生理がこない……絶不調の気分で進む、いざ更年期の旅路へ四十女の“愛されキャラ”小細工の破壊力に考える、四十女の正しい靴選び