サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」に見る「りぼん」の恋愛観 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」8月号 「BAILA」世代の心を揺さぶる90年代アイテムと、今も生きる「りぼん」の仕事と恋愛観 2015/07/25 16:00 女性誌速攻レビューBAILA 「BAILA」2015年8月号(集英社) 「りぼん」(集英社)60周年記念コラボの特別付録として、80~90年代に掲載されていた漫画の「BAILA×りぼん豪華3点セット」がついてくる今月号の「BAILA」(同)。こんなの、人によってはごみ箱に直行なのでは……と思いきや、やはりピンポイント世代の筆者。うっすい段ボールの包み紙を開けると出てくる「スライドクリアポーチ」のゴムボールみたいな匂いを嗅ぐと同時に、当時の美しき思ひ出がわんさか蘇ってきました。これがあのプルースト効果というやつか! ほかにも「復刻シール」と「両A面漫画メモ」がついてきますが、この復刻シールなんかは実家の鳩サブレの缶とか開けたら出てくるんじゃないかというような懐かしさです。「りぼん」とのコラボは来月も続くようなので、今から楽しみです。 それにしても、両A面漫画メモに掲載されている『GALS!』(1998~2002年連載)主人公・寿蘭姐さんの「なんたってうちらは一生モンのCHO→FRIENDSだもんよ!」という発言に、当時のギャルの勢いを感じます。最近はやりの「ズッ友」なんかより、ず→っと重みがあるってもんですよ。CHO→FRIENDS。 ≪トピック≫ ◎おしゃれな人の「新かぶりアイテム」はこれ! ◎井ノ原快彦の人生相談 ◎作家・宮木あや子のアラサー女子恋愛ウォッチングvol.63 ■ド定番こそおしゃれだった! 今月号の特集は「スタイリストも、エディターも、バイラーズも おしゃれな人の“新かぶりアイテム”はこれ!」です。「バイラファッションチームは気づいた!おしゃれな人の持ち物が被っているということに…!」だそうで、きっと「BAILA」編集部の人たち、いろんな所でいろんな人と持ち物がかぶっちゃったんだろうなあ。その上で、「うちら、持ち物かぶってるけど、おしゃれだから大丈夫! だよね」という既成事実を作ることにしたんだろうなあ、という経緯がありありと見えるマッチポンプ特集です。早速、中身を見ていきましょう。 まず、「BAILA」の唱える「新かぶりアイテム」はというと、「L.L.Beanのトート」「アディダスのスニーカー」など、昔っから王道のかぶりアイテム。「新」じゃないような……? また、ここで紹介されているアイテムは先述の2ブランドをはじめ、ティファニー、アニエスベーなど、知名度が高くいわゆる「ブランドもの」のカテゴリに入るもの。いくら巷でバカ売れ中な最新アイテムでも、「GUのガウチョパンツ」は新かぶりアイテムには入れないようです。 123次のページ Amazon 『BAILA8月号(バイラ)』 関連記事 「白Tだけでオシャレな人に見られたい」! 超難問を吹っかける「BAILA」に荒れ狂う自我新しい男をゲットしてから彼氏を切る!! “のりしろ女子”になれない「BAILA」の恋愛事情「BAILA」のミューズは謎の外国人モデル!? 自分探しに奔走するアラサーの盲点アラサーはシャツさえ着てれば“高見え”!? その強引すぎる「BAILA」理論を読み解くアラサー向け「BAILA」に70万円のエルメスバッグ! 分不相応すぎる提案の意図とは?