サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューのりしろ女子になれない「BAILA」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」6月号 新しい男をゲットしてから彼氏を切る!! “のりしろ女子”になれない「BAILA」の恋愛事情 2015/05/18 21:00 女性誌速攻レビューBAILA ■突如ページに出現した黒い“あれ” そんな「BAILA」の実用主義を裏付けるページをほかにも発見しました。それは、「BAILA」の通販サイト「BUY!BAILA」との連動企画「雨の日もいざというときも困らない!『明日着ていく服がない!』に悩まない新クロゼット」です。梅雨や、来たる夏に向け、かわいいレイングッズや涼しげな洋服を掲載しているのですが、それは突如5ページ目にやってきます。さわやかな雰囲気だった通販ページに、いきなりどーんとたたずむ「喪服」。 確かに、ある意味、究極の「明日着ていく服がない」かもしれません。みなさん、持ってますか? 喪服。アラサーの筆者は持っていません。なんだか、買った方がいいよなーと思いつつ、結構高いし。あと、どうせなら素敵なデザインが欲しいけれど、喪服を何着も試着するのって不謹慎な気がしません? でも急に物入りになった時はきっと困るはず。というわけで、こういった通販で気付いた時にちゃちゃっと買っちゃうのがよいのかもしれません。しかも数珠とか、袱紗とか全部セットで買うと2,700円もお得なんですって! さわやかだった通販特集に突如ぶっこまれた喪服。びっくりしましたが、やはり、実用的ファッション誌としては大正解なのかもしれません。 ■「のりしろ」は少なければ少ないほどつなぎ目がきれいよ…… 最後に、コラム「作家・宮木あや子のアラサー女子恋愛ウォッチング」の「のりしろがない女子」をご紹介したいと思います。皆様、そもそも「のりしろ」という言葉をご存じでしょうか。なんでも「新しく好きな人ができたらその人と付き合い始めてから前の男を切る」ことだそうで、その重なっているところをなぞらえて「のりしろ」というらしいのです。 このコラムには、彼氏が途切れたことのない「のりしろ女子」のAさん、Cさんと、6年間彼氏がいない「のりしろがない女子」Bさんが出てきます。Aさん、Cさんは彼氏ができないBさんに対し、「白黒はっきりさせようとしすぎだよ」「隙をつくりなよ」という恋愛アドバイスを送るのですが、どうしてもその方法がわからないBさん、という構図です。 Bさんがバイラーズなのかは定かではありませんが、リアリストなのに合理的になりきれない「ばか正直」なところが、「仕事ができる風なのに、いまいちバリキャリなOggi路線にいけないバイラーズ」とかぶると思ってしまいました。このコラムは来月号にも続くようなので、後半を楽しみに待ちたいと思います。 というわけで、読者の「ちょっとかわいそうな現実」と、それにもめげない「実用主義」が垣間見えた今月の「BAILA」。出向記事もわんさかあったのですが、どれも手を取りやすい価格帯のブランドなので、こちらも安心して「カタログ」として閲覧することができます。アラサー雑誌に「ローリーズファーム」や「アースミュージックアンドエコロジー」が出てくるとは思いませんでしたが、「アラサー×ロープライス」という女性ファッション誌界のブルーオーシャンに舵を切るのもありかもしれません。次号は、そろそろ世間一般にボーナスの季節。「週4ブランド」というキーワードを定着させるのか、はたまた「脱・高見えで、本当に高い女」を目指すのか、今から楽しみに待ちたいと思います。 (ルイーズ真梨子) 前のページ12 最終更新:2015/05/18 21:01 Amazon 『BAILA(バイラ)2015年06月号[雑誌]』 地味方向にぶっ飛んでる「BAILA」 関連記事 「BAILA」のミューズは謎の外国人モデル!? 自分探しに奔走するアラサーの盲点アラサーはシャツさえ着てれば“高見え”!? その強引すぎる「BAILA」理論を読み解くアラサー向け「BAILA」に70万円のエルメスバッグ! 分不相応すぎる提案の意図とは?「BAILA」の新女性像「外側は女らしい、内側男前」、10年前の『anego』ブームとの違いとは?平成世代迎合を図った「BAILA」、「BUZZってる」のセンスに感じたアラサー雑誌の必死感 次の記事 井上真央『花燃ゆ』、ついに1ケタ転落 >