サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」の平成世代ノリが必死すぎ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」1月号 平成世代迎合を図った「BAILA」、「BUZZってる」のセンスに感じたアラサー雑誌の必死感 2014/12/25 21:00 女性誌速攻レビューBAILA 「BAILA」2015年1月号(集英社) 「プチセブン」(小学館)時代のアフロ姿も今は昔、すっかり落ち着いた竹下玲奈が表紙の「BAILA」1月号(集英社)。「BAILA」といえば、カバーガールが持ち回りなことも特徴の1つ。現在、竹下玲奈のほか、梨花、ヨンアがローテーションで表紙を飾っています。ところで、この3人、全員ゆるやかなロングヘア。どなたも女らしさを漂わせつつ、マニッシュな着こなしに定評があります。しかも全員既婚。しかし、晩婚(梨花)、別居婚(竹下玲奈)、離婚→再婚(ヨンア)と「結婚って一筋縄ではいかないんだなぁ」としみじみ実感させてくれる人選……。「こんなに女っぷりがよくて仕事は順調でも、きっと私生活はいろいろあるんだわぁ、そうに違いないわぁ」という邪推が、8頭身モデルと寸胴日本人体形の筆者との溝を今日もやさしく埋めてくれます。そんな親しみやすさ満点の「BAILA」1月号、早速見ていきましょう。 <トピック> ◎女子に会う日の服、男子に会う日の服 ◎BAILA着回し3本立て特集 BAILAの着回しがBUZZってるって噂! ◎どうしてる?「大人の人見知り」 ■バイラーズの「全方位モテ」決意表明 まずは今月の特集「微妙に選ぶマインドが違うからあらためて考えてみました 女子に会う日の服、男子に会う日の服」から見ていきましょう。読者アンケートでは、9割以上の人が誰に会うかによって服を選ぶマインドが違ってくる、と答えているそう。女子に会う日は「その服どこの?と聞かれるものを着ていきたい!」と、マウンティングを意識したおしゃれを心がけている模様。それに対し、男子に会う日は「今日もかわいいね、と言ってもらえる女らしい着こなしを」と、上品ベーシックを心がけて服を選んでいるんだとか。ここでのポイントは「男性」ではなく「男子」。今日「は」かわいいねではなく、今日「も」かわいいねということ……。 そうです、前回「BAILA」はそこまで「モテ」を意識せず、淡々ときれいなお姉さんを目指していると分析しましたが、今月号はやけに男子目線を意識しているんです。「男性」ではなく「男子」というワードを使って距離を縮めんとしてみたり、「かわいいね」と言ってもらいたがったり……なんなの? ちょっぴり早い正月ボケ? とつっこみたくなる方向転換です。 そんな衝撃を受けつつ、どんな「会う人別コーディネート」を提案してくれるのかと期待を抱いてページをめくると、なんと「男子にも女子にも会う日 まずはこの時期のいろんな事情に効く服」がどーんと14ページにわたって続きます。え、会いたい人別はどうした? ちなみに「男子に会う日」編10ページ、「女子に会う日」編8ページと、結局女子にも男子にも会う日のページが一番多い。男女別といいつつ、全方位モテをしょっぱなに持ってきてしまうあたり、この特集の企画倒れ感が否めません。 123次のページ Amazon 『BAILA(バイラ)2015年 01月号 [雑誌]』 関連記事 「AneCan」に染み付いた、エビちゃん&もえちゃんの呪縛と“ワンランク上の女”目線セフレをこき下ろす「steady.」自身に感じた、“意図せずセフレになりがち”な女の特徴雑誌より読者の方がモテている? 虚しくこだまする「ar」の「Sexy Lady」という女性観「MORE」男子座談会、「結婚に焦る女はみっともない」の幼稚過ぎる論拠「Gina」渾身のモテ企画は、男嫌いを増殖させるプロパガンダ!?