サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「BAILA」の平成世代ノリが必死すぎ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「BAILA」1月号 平成世代迎合を図った「BAILA」、「BUZZってる」のセンスに感じたアラサー雑誌の必死感 2014/12/25 21:00 女性誌速攻レビューBAILA 気を取り直して「男子に会う日編」を見ていきましょう。ここでは、バイラ男子100人のお言葉のもとに誌面が構成されているのですが、わかることはただ1つ。男に会う日はネイビーさえ着てればいいということ。「ネイビー着てる子に目が行く。だって上品でしょ。ニットワンピースは鉄板!」「ネイビー着てる子は頭よさそう、性格良さそう、生活ちゃんとしてそう」と、怒涛のネイビー推し! ネイビーからその女性の生活スタイルまで読み取るなんて脱帽。筆者も今からユニクロ行って紺のワンピースを買ってこようと思います。 しかしアラサーがターゲットの「BAILA」、筆者も同じくアラサーですが、近頃「これぞいわゆる男子!」というフレッシュな男にめっきりお目にかかれなくなりました。今回の企画でも、バイラ“男子”とは言いつつそのほとんどover30。アラサーの筆者としては、やっぱり同じアラサー世代の男性を「男子」と呼ぶことに抵抗がありますし、特に今まで「モテ」を前面に出していなかった「BAILA」においてでは、どうにも“浮足立ってる感”が否めません。そろそろ平成生まれ世代が「BAILA」の読者ターゲットに入ってくることに、編集部が戸惑っているのでしょうか。今まであまりお目にかかれなかった「全方位」「かわいい」「男子」など昭和世代にはやや気恥ずかしい単語が並ぶのは、平成世代にも受け入れられるための秘策……? 新たな年を前に「BAILA」にも世代交代の波が来ているのだということをヒシヒシと実感しました。 ■コンサバなお姉さんがスラングを使う違和感 続いての特集は「役立つのはもちろん“普通じゃない”面白さが話題に BAILAの着回しがBUZZってるって噂!」。BUZZるとは、Twitter発祥の「話題になっている」「流行している」という意味の言葉です。ここでも先ほど指摘したような平成生まれへの迎合を感じてしまうのは筆者だけでしょうか。というより、若干やりすぎてイタくなっているような……。しかも自分で「BUZZってる」って言っちゃうってどうなんでしょう? そんな着回し企画ですが今回は3本立て。まずは「旬バランスで防寒も完璧!なアウター着回し29Days」で、インテリア会社企画部の絵美里(29歳、彼氏なし)が年末から年明けを過ごすというストーリーなのですが……。12月24日の着こなしコメントは「イブの日の出勤前、大きな犬を散歩させている寒そうな服の男性に遭遇。と思ったらドランクドラゴンの鈴木さん!!(略)」と、なんと1年で一番盛り上がるイベントを鈴木拓で華麗にスルー。25日も「クリスマスの夜は男友達のコウタと恋人いない同士でぱーっとバッティングセンターにでも繰り出すつもり。(略)」と当日まで予定なし(しかもこの後もコウタに告白されるようなイベントはない)。着回しストーリーにしてはドラマがなさすぎる! さびしい、さびしすぎるぞ絵美里!! でもそんな等身大の着回しストーリーにバイラーズは安らぎを見出すのでしょうか。 前のページ123次のページ Amazon 『BAILA(バイラ)2015年 01月号 [雑誌]』 関連記事 「AneCan」に染み付いた、エビちゃん&もえちゃんの呪縛と“ワンランク上の女”目線セフレをこき下ろす「steady.」自身に感じた、“意図せずセフレになりがち”な女の特徴雑誌より読者の方がモテている? 虚しくこだまする「ar」の「Sexy Lady」という女性観「MORE」男子座談会、「結婚に焦る女はみっともない」の幼稚過ぎる論拠「Gina」渾身のモテ企画は、男嫌いを増殖させるプロパガンダ!?