サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「steady.」は“セフレになりがち”女!? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「steady.」12月号 セフレをこき下ろす「steady.」自身に感じた、“意図せずセフレになりがち”な女の特徴 2014/11/22 19:00 女性誌速攻レビューsteady. 「steady.」2014年12月号(宝島社) 筆者は毎月「steady.」(宝島社)とともに「VERY」(光文社)のレビューを担当しています。毎月、どんどん細かい「VERY」妻の人間関係に踏み込んで、複雑な物語を作り上げている「VERY」に対し、 「steady.」はどんどん物語が見えなくなっていくように思います。 現在、ドラマ『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)で、綾瀬はるかが「恋愛経験皆無」「彼氏いない歴=年齢」という地味なOLのヒロインを演じています。こうしたわかりやすい“ライト”な「こじらせ女子」をコンセプトに打ち出して、同ドラマは話題を呼んでいるわけですが、思うに「steady.」は、まさにこの「ライトこじらせ」層が割と読んでいるのではないでしょうか。であれば、「steady.」も、「恋愛経験ゼロ女子向け」など、わかりやすいコンセプトを打ち出してみるなど、いろいろチャレンジできそうなものだとは思うのですが……毎月、わがことのように「steady.」の迷走を案じています。 <トピック> ◎おばちゃんの知恵袋 ◎アラサー女子のLOVE&SEX ◎恋の赤ペン先生のなんだかデート日和なんだ ■主婦雑誌なのか、ファッション誌なのか? そんな老婆心を抱きながら、今月号を読んでいると、「おばちゃんの知恵袋」という読み物ページが目に留まりました。年末の大掃除に使える企画のようですが、「部屋がきれい」というのは、男性が考える理想の女性像のド定番。「結婚したい」「男にモテたい」という願望をうまく前に出せない「steady.」読者に、「おばあちゃんの知恵をクッションにすれば恥ずかしくないでしょ?」というのは、なかなか凝っていると思いました。 が、しかし。実際に読んでみると、これはまったくの深読みですね。普通に「ガスレンジの汚れはビールでひと拭き」とか、「ゴム手袋ひとつでじゅうたんがみるみるきれいに」とか、ガチのお掃除テクニックばかり。部屋をきれいにしようとする女子の裏の欲望をすくわないまま、単純に実用的なのです。「steady.」はあくまで、独身アラサー女性向けファッション誌なので、お掃除企画にも何らかの意味づけがあってもいいのではないかと思ってしまいました。 ■「steady.」のありがちセックス論 今月号には「アラサー女子のLOVE&SEX」という特集も。いわく、アラサー世代のセックスは、「もっと深いところでつながれる安心や充実に変化しているもよう」とのこと。「steady.」読者のセックス事情が充実しているとは初耳です。 企画の構成は、アラサー女子・男子の座談会、アンケート、Q&Aなど、真新しい内容はないような……。アラサー女子座談会では、「彼氏は私が初めての相手」「週3でセックス」「2年以上してない」という3人が登場していますが、「2年以上していない」女性から出るのは、「一緒にいる時間が長いと男女じゃなくなった」とか、「童貞彼氏と露天風呂などの非日常の場所での行為は盛り上がった」などどこにでもあるような恋愛あるある。また「週3でセックス」の女性は、「セックスは欲求を満たすというよりコミュニケーション」と、こちらもどこかで聞いた話が中心です。 12次のページ Amazon 『Steady.(ステディ)2014年 12月号 [雑誌]』 関連記事 元AKB48・大島優子の扱いが雑すぎる!? 突出できないという「steady.」の病巣アラサーのくせに独身子なし……「steady.」ファッションの根底にある“負い目”の正体保守派「steady.」が男を増長させた!? 有名企業男子の生意気な「理想の女性像」ついに言ってしまった! 読者に「そこそこ女」という名称を与えた「steady.」流行アイテムもおそろがいい! 「steady.」の“浮きたくない”という深層心理