サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」浮き彫りになった『殉愛』の齟齬 コラム 噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第250回】 さくら夫人の最初の夫、たかじん前妻――証言から浮き彫りになった『殉愛』の齟齬 2014/12/16 21:00 女性週刊誌ぶった斬り!中山美穂やしきたかじん錦織圭百田尚樹 「女性自身」12月30日号(光文社) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 下馬評通り、自民圧勝という結果に終わった衆院選。投票率も過去最低。ほんとサイテー。そして勝った途端、憲法改正や集団的自衛権、原発再稼働が「国民の信任を得た」とばかりに、ドヤ顔の安倍首相。日本の終わりの始まり――。 第250回(12/11~16発売号より) 1位「やしきたかじんさん 書かれなかった『殉愛』妻の裏面」(「女性自身」12月30日号) 2位「錦織圭 『焼き肉ダブルス』&『ホテルでタイブレーク』大熱戦撮った!」(「女性セブン」12月25・1月1日合併号) 3位「中山美穂 5つ星ホテルで手つなぎイルミネーション」(「女性セブン」12月25・1月1日合併号) 先週お伝えしたように、「週刊文春」(文藝春秋)「週刊新潮」(新潮社)「フライデー」(講談社)が相次いで百田尚樹『殉愛』(幻冬舎)問題を報じ始めた。もちろん、これらは百田とやしきたかじん夫人・さくらさんの主張に丸乗りして全面的に擁護する、百田&さくら夫人の逆襲ともいうべきもの。出版界を支配する恐ろしき作家タブーだが、そんな中、先週の「週女」に続き今週の「女性自身」がこの問題を取り上げている。その内容は、タイトル通りさくら夫人の“裏面”を暴くという。これまでの週刊誌の中でもっとも真っ当で週刊誌らしい切り口の記事なのだ。やったね、女性週刊誌! 百田利権からは遠い、「自身」を発行する光文社だからできたものだ。だが「自身」は9月3日号でもさくら夫人をめぐる遺産や利権問題、そしてたかじんの娘との確執を報じている。この一件は、他週刊誌もキャッチし取材を進めていたが、しかし百田の圧力で相次いでボツになったといわれた、いわくつきのもの。それを果敢に取り上げた「自身」の功績は大きい。そのため古くからたかじんを知る関係者の間でも「『自身』だけが本当のことを報じてくれた」と評価が高かった記事でもある。 そんな「自身」が報じたさくら夫人の“裏面”とは――。 まずさくら夫人が主張するたかじん親子の不仲について、娘のHさんは「なぜ他人がとやかく言えるのか」と疑問を呈す。さくら夫人が主張する「一度も見舞いにこなかった」ことも、Hさんが連絡しても返事がなくマネジャーに聞いても「誰にも会いたくない」との答えだったこと。普通の親子関係とは違っていたが、お互いを思う気持ちはほかの家と変わらないことを語っている。 そもそもHさんの幼い頃、たかじんの女性関係で両親が離婚、その後母親が亡くなるも、たかじんは娘を引き取ることなく親戚に面倒を見させていた。娘が反発しても当然だし、いろいろなことがあったと容易に想像できる。たかじんの3番目の妻となり、たった2年間を過ごしたさくら夫人に、長年複雑な親子問題を一方的に語ってほしくないという気持ちはもっともである。さらに「自身」は、ネットで話題になっているさくら夫人の重婚問題にも踏み込む。さくら夫人は2008年12月、イタリア人と結婚し11年5月に離婚の話し合いを始め、12年3月に日本国内での離婚が成立したというが、「イタリアで婚姻届を提出していた場合、離婚するにはまず別居の申し立て」が必要で、その後3年を待って離婚が成立するのだという。 123次のページ Amazon 『後妻業』 関連記事 百田尚樹『殉愛』批判の幕開けの中、バーニング・作家タブーに“従順”な大手出版社の闇ダルビッシュ有、Twitter交際宣言のウラ側で進められた古閑美保との“食事会”前妻とその恋人――“彼ら”の無神経さを、淡々と連載で綴り始めた辻仁成の戦略錦織圭人気で「チケット代値上げ」!? テニスファンが嘆く、日本テニス協会の金満体質私服がダサい、コスプレ経験あり......愛すべき日本テニス界のプリンスたち