サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「AneCan」、プリンセス願望の根深さ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「AneCan」8月号 普通の女の子100人の “運命的な愛”を特集した「AneCan」、プリンセス願望の根深さ 2014/07/28 22:00 女性誌速攻レビューAneCan 「AneCan」(小学館)8月号 「AneCan」(小学館)8月号の特集は、「夏美人の私生活」。いつもの「AneCan」と異なり、この大特集のテーマがファッションからビューティ、ライフスタイルまで全体を貫いています。どうした、「AneCan」!? とはいえ、「月曜日のユニクロコーデ拝見します!」や、「それって昭和っぽい!?」など、どこが夏美人と関係が……? と疑問を抱く企画もチラホラと差し込まれています。また、「月曜日のユニクロコーデ拝見します!」において、ユニクロ社員さんが全身ユニクロコーデで登場しているのですが、「AneCan」というよりも、「日経WOMAN」(日経BP社)に出てきそうな硬めな雰囲気に。そして、あっさりコーディネート写真を載せているだけ、というサイバーエージェント女子社員特集の時とは違う力の抜きように戸惑ってしまいました。見えざる力が働いてるのでしょうか。それでは今月号のトピックスです。 <トピックス> ◎押切もえ&蛯原友里Love(はあと)Hawaii Style ◎素は薄っ!顔は足せ!もともと濃い~顔は引け! ◎真夏の夜の遊びかた ■待ち受け画像、「自分」 今月号はAneCanモデルズ、AneLADY(読者モデル)の私服が盛りだくさんです。世間は夏物のセール時期、しかし秋服にはまだ少し早いのでファッションページは構成が難しいところです。私服以外にも、「AneCanモデルズのスマホの中身」や「AneCanモデルズの夏の私生活」と、あこがれモデルの素顔を覗き見する特集も見応えがありました。最も目を引いたのは、エビちゃんの待ち受け画面です。どうもご本人の写真のようなのです。 アニメ、アイドル、恋人といった画像が、電車でチラッと見えたり、友人が設定しているのは見たことがありますが、「自分」ってのは筆者、初めて拝見しました。ちなみに、「待ち受け 痛い」で検索したところ、2012年(古くてスミマセン)のlivedoorの記事がヒットし、「男性から見た痛い待ち受け画像」の1位が「自分」でした(ちなみに2位がアニメ、3位が芸能人、4位が恋人)。意外と「自分」待ち受け人口は多いってことでしょうか。 ■壽賀子ドラマはお呼びでない? 「100人の女の子の実話です。運命の出会い100」と題された、要は自慢話企画が9ページにわたって展開されています。なかなかの力の入れようです。「これからお話しするのは、普通の女の子が体験した運命的な愛のお話しです」の一文から始まる、キラキラした愛の実話……。ま、まぶしすぎる! 胸焼けしそう! 友達の自慢話しならまだしも、なんで見ず知らずの人間の“うっとり”トークを金を払ってまで聞かされなきゃならないの? と思いながらも、ちゃんと読みましたよ。全員分。結果、筆者が学んだことは「総武線やSNS、どこにでも出会いは転がっている」という当たり前の1点。 12次のページ Amazon 『AneCan (アネキャン) 2014年 08月号 [雑誌]』 関連記事 サイバーエージェント女子をモテ教祖に崇める「AneCan」の、モテへの内弁慶ぶり美容費4万円、趣味ゴルフ、ブログ更新……「AneCan」読者が都会の幻影にしか思えない!アラフォー突入の蛯原&押切を擁する「AneCan」、「若さ」自認がそろそろしんどい!2,400円の靴下は“安い”! 「AneCan」の金銭感覚は万単位があたりまえ!?うなずきながら自分アピール! 対談に見る押切もえの"のし上がり術"