サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「AneCan」モデル高齢化の行方は カルチャー [女性誌速攻レビュー]「AneCan」6月号 アラフォー突入の蛯原&押切を擁する「AneCan」、「若さ」自認がそろそろしんどい! 2014/05/22 17:00 女性誌速攻レビューAneCan 「AneCan」6月号(小学館) 「AneCan」6月号(小学館)に、新人さんが入りました。「CanCam」卒業後、エスカレート式で入学してきた安座間美優さんです。新人といっても27歳のアネサーど真ん中。早速、誌面の企画でショートカットに変身しているのですが、なんだか黒田知永子さんのような雰囲気に……。アラサーのショートカットの難しさを身を張って訴えかけてくれてます。安座間さんが加わったことで、高齢化が進んでいた「AneCan」モデルにもフレッシュさんが感じられます。同誌御三家の蛯原友里、押切もえ、高垣麗子は今年35歳を迎える、アラサーどころかアラフォー世代。想定読者層より10歳も年上の彼女たちを、今後どう動かしていくのか? 卒業させようにも御三家の後継者はいないようですし。こうなったら続投、続投で高齢化やむなし!? <トピックス> ◎きれいなお姉さんの夏は、カラーレス! ◎華麗なるデジタル・ライフ ◎別冊付録 『蛯原友里のBEAUTY NOTE』 ■ショップ店員の言葉は信じるな! 大特集は「いつでもどこでも着ていける8枚の服、3段活用コーディネート!」。いや~、「どこにでも着ていける服」なんて夢の万能ファッションほど信用できないものないですよね? 結婚式用のひらひらしたワンピースを、「普段にも全然大丈夫ですよぉ」と言って売りつけようとする店員並に信用ならないように聞こえます! 服装のルールは、職場によってまったく事情が異なるのが現実でしょう。Tシャツやスニーカー、チェックシャツなど今年流行のカジュアルがOKの会社があったとしても、多くの企業では少々難易度高めではないでしょうか。前号のアンケートでもわかったように、AneLADYの多くが勤めている業界は生保や不動産。服装の自由度が高いアパレルやマスコミなどの人は少ないはずです。せっかく美人プレス8人がとっても可愛い私服の着回しを見せてくれても、オフィス仕様のものがあまりない! ってことで、結局「AneCan」的な万能服はどれなんだろう? と答えのわからない企画でした。 ■どこもかしこも広告だらけ! 続いて、「華麗なるデジタル・ライフ」特集です。なぜ突如「華麗なる~」という冠が? と思っていたら、続けて「白いデジタルライフ(白い巨塔ですよね?)」「不毛のデジタルライフ(不毛地帯ですよ!)」ときました。題名からモヤッとする企画だわ~と、穏やかでない予感を抱いていたら的中。肩書が「YouTuber/バイリンガール」という謎の人物・吉田千佳さんや、「トレンダーズ(株)勤務/週末作家・ブロガー」なんて素敵すぎる肩書をお持ちのはあちゅうさんが登場して、「こんな動画配信しています!」「LINEのスタンプ作ってます! 自作ムービー発信中です!」と語ってました。いや、彼女たちがやってることだけ紹介して記事を作られても! これ見てどうしろって言うんでしょうか。みんなも配信しようよ、LINEしようよ☆ ってこと? この「……で?」な雰囲気は、4月号の「サイバーエージェントの女子社員研究」と似たきな臭さを感じてしまいます。その点、後半部分の「AneLADY100の素敵・快適(はあと)デジタルライフを直撃!」は、AneLADY100(読者ユニット)が利用しているアプリやオンラインサービスの紹介といった、非常にわかりやすい内容で「ふーん、なるほどねー。今はいろいろ便利なのがあるのね~」と心に素直に入ってきました。 12次のページ Amazon 『AneCan (アネキャン) 2014年 06月号 [雑誌]』 関連記事 美容費4万円、趣味ゴルフ、ブログ更新……「AneCan」読者が都会の幻影にしか思えない!サイバーエージェント女子をモテ教祖に崇める「AneCan」の、モテへの内弁慶ぶりうなずきながら自分アピール! 対談に見る押切もえの"のし上がり術"「MORE」男子座談会、「結婚に焦る女はみっともない」の幼稚過ぎる論拠こじらせ女子メーカー「an・an」が、実体なき“モテるアラサー女子”を喧伝!