サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー恐るべき「STORY」教の実態 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「STORY」11月号 読者思いのフリをして、「ママ友は敵」と洗脳! 恐るべき「STORY」教 2013/10/09 21:00 女性誌速攻レビューSTORY ■結局、40代のシンプルは「地味」なんだそうです で、「STORY」言うところの「シンプル」がどういうものかというと、これがちっとも「simple=単純」じゃない! 看板モデルの富岡佳子さんは次のように語ります。 「シンプルな中にもトレンドを積極的に取り入れますが、そのバランスが大切。割合で言うと全体の20%くらい」 「止まったままのシンプルを、そのまま着てしまうと40代は地味になりがち。(中略)きちんと更新されたシンプルなものと、ほんの少しの流行のスパイスさえあればオシャレは可能」 シンプル、意外とめんどくさいじゃん、疲れるじゃん。そこへ追い打ちをかけるように、スタイリストの川田亜貴子さんが次のように主張。 「40代になって自分というものが確立されてきたから、シンプルな服がやっと着こなせるようになってきたと思います。人の中身と服選びのバランスって常に比例しているのかな、と」 えーと、おっしゃってる意味がわからないのですが、端的に言って「シンプルな服が着こなせないBBAは、中身カラッポだね(笑)」ちゅーことでしょうか。ケンカ売ってますか。別ページでは「デニムの折り返しの部分とショートブーツの穿き口の間は約5センチになるように」「肌の見える隙間は指3本分」とパンツのロールアップ方法をセンチ指定したり、「純一巻きは、袖をギュッと結びすぎずに程よいゆるさを残しておくことで、完成度が高まります」とカーディガンの巻き方を伝授したり(純一巻き!)と細かくマニュアル化しており、それが自分が確立されている人のやることなのかと疑問を感じずにいられません。 今までのスタイルを否定→素でいいよと言う→「中身がないとダメ」と脅す→細かい戒律を伝授する。これはまるで宗教です。息苦しい「STORY」教。そこにハマるのは、「今の自分を変えたい、新しい自分になりたい」と思っても仕事や家庭の都合で動けない女性たち。ファッションを変えることで「自分の確立」「輝く私」といった大それたものを得ようとしてしまう女性たちなのです。 前のページ123次のページ Amazon 『STORY (ストーリィ) 2013年 11月号』 関連記事 「自分らしさ」と「他人の目」に翻弄……「STORY」のオシャレは楽しくない!?「販売累計13,000本!」のコピーに宿る、「STORY」の生々しいバブル思想ショーパンのハードル低すぎの「STORY」に、想定40代読者=RIKACO説浮上!「STORY」に倣い、バーキンに糞取りスコップを入れる40女の美学プリプリも登場! 10周年の「STORY」が手放した“女のエグみ”と“生臭さ”