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急拡大の【焼肉ライク】系列イタリアン【バンサン】、食べてわかった店舗急増のワケ

2024/08/01 18:00
仲宗根由紀子(エンタメライター)
バンサンの外観(写真:サイゾーウーマン)

 一人焼肉の人気チェーン「焼肉ライク」のグループ会社が手掛けるイタリアンレストラン「Italian Kitchen VANSAN」(以下、バンサン)の新店舗が全国で続々とオープンしています。人気の理由を探るため、実際に食べに行ってきました!

目次

バンサンの店舗数が増加中
1,595円ランチコースがお得
キッズプレートが豪華
「かけ放題パスタ」に大興奮
新商品のパンケーキを堪能
バンサンの魅力とは?

※2024年7月28日時点の情報です
※価格はすべて税込み
※最新情報は公式サイトやSNSをご確認ください

【バンサン】新店舗が全国各地でオープン! 

 バンサンは「家族で気軽に行ける本格イタリアン」をコンセプトとしたイタリア料理チェーン。運営会社は「焼肉ライク」のダイニングイノベーショングループで、ほかにも「しゃぶしゃぶ れたす」「じねんじょ庵」など数々の個性的な飲食店を手掛けています。

 2015年5月に神奈川県に1号店をオープンしたバンサンは、すぐに売上を伸ばし、23年10月時点で約80店舗まで増加。さらに、24年には広島、京都、福島、神奈川、香川、千葉、埼玉に新店を続々とオープンしており、9月にも神奈川に大倉山店がオープン予定だといいます。


 また、20~23年にかけての売上成長率は261%を誇り、多くのチェーン店が業績を落としたコロナ禍においても店舗数を伸ばし続けたそうです。

 このペースだと近々100店舗を達成しそうですが、カップルや女子会のほか、子連れのファミリー層にも大人気とのこと。早速、子どもを連れて店舗へ向かいます。

【バンサン】1,595円ランチコースがお得!

おしゃれな店内(写真:サイゾーウーマン)

 週末のランチタイムに、バンサンに到着。おしゃれな店内にはピザを焼く石窯のほか、子どもを放つことができるキッズスペースもありました。

 実は筆者、この前日にも足を運んだのですが、さすが人気店、入り口前に「もう予約のお客様しか入れません」的な掲示があり、入店できなかったんです。なので、今回はホットペッパーグルメで予約してから挑みました。

ランチコースのメニュー(写真:サイゾーウーマン)

 ランチのコースは、前菜盛り合わせ、選べるパスタ、ドルチェ、ソフトドリンク飲み放題がついて1,595円。バンサンのパスタは単品だと1,500円超えの商品も多いので、かなりお得に感じます。


 ただ、筆者が心を奪われたのは、メニューに「バンサン看板パスタ」と書かれた「のせ放題パスタ」シリーズ。

「のせ放題パスタ」のメニュー(写真:サイゾーウーマン)

 「のせ放題パスタ」は「釜揚げシラスのペペロンチーノ」(1,859円)、「生ハムのクリームパスタ」(2,079円)、「チーズチーズチーズパスタ」(1,969円)の3種類があり、数量限定だそうです。

 迷った末、チーズに目がない筆者は「チーズチーズチーズパスタ」を注文しました。

【バンサン】キッズプレートが豪華!

 「チーズチーズチーズパスタ」を待っている間、先に同行者が頼んだ「名物!悪魔パスタ」(麺大盛で1,496円)が到着。

辛さが選べる「名物!悪魔パスタ」 (麺大盛) (写真:サイゾーウーマン)

 商品説明によると、「トマトとニンニク・唐辛子を使ったピリッと旨辛なパスタ。 1HOT~3HOTまで辛さを選べます」とのこと。

 具は少ないものの、トマトやニンニクなどの旨味が凝縮していて、満足度は高そうです。

 続いて、子どもたちが頼んだ「キッズプレート」が到着。

豪華なキッズプレート(写真:サイゾーウーマン)
選べるおもちゃ付き(写真:サイゾーウーマン)

 「キッズプレート」は通常880円ですが、バンサンのアプリ会員になると704円で注文することができました。このボリューム感のあるプレートに加え、キッズドリンクの飲み放題や選べるおもちゃも付くので、お得に感じます。

 子どもたちはおいしそうに食べていましたが、軽めに炒めた玉ねぎが大量に入ったオニオンスープはほぼ残していました。大人が食べても「玉ねぎ多すぎてちょっと……」と感じたので、ほかのお子様たちが完食しているのか気になります。

 また、サラダにドレッシングをかけ忘れていたようで、店員さんに伝えると、謝罪と共に別添えのドレッシングを持ってきてくれました。

【バンサン】「かけ放題パスタ」に大興奮!

 ついに筆者が頼んだ「チーズチーズチーズパスタ」が到着! 感じの良い店員さんが生モッツアレラ(ストラッチャテッラ)入りの器を持って登場し、こちらが「ストップ」と言うまでかけ続けてくれます。

ストラッチャテッラをかける前(写真:サイゾーウーマン)
かける作業をじっと見守ります(写真:サイゾーウーマン)

 店員さんがチーズを無言でかけてくれている最中、筆者は「いっぱいかけてほしい!」という興奮と、「かけすぎると、欲深い人間と思われるのではないか」という自意識がせめぎ合い、思わず「どうしよう、どうしよう」とつぶやいてしまいました。

 そんな様子を見かねてか、店員さんが「チーズにも塩分があるので、味的なことも(ごにょごにょ)……」とアシスト。無事に「ストップで」と言うことができました。

「ストップ」と言った後(写真:サイゾーウーマン)
ストラッチャテッラの海に溺れる幸せ(写真:サイゾーウーマン)

 食べてみると、究極的にミルキーな中に、たまに香る黒コショウのアクセントが効いていておいしい! ストラッチャテッラチーズなのでしつこさはなく、何より背徳感がたまりません。

【バンサン】新商品のパンケーキを堪能

 食後には、バンサンで6月27日より販売をスタートした「ダッチベイビーパンケーキ」から、期間限定の「季節の果実・アンデスメロン」(1,529円)をいただくことに。

メープルシロップをかけていただきます(写真:サイゾーウーマン)

 バンサンの公式インスタグラムの画面を見せると「ダッチベイビーパンケーキ」が半額になるキャンペーンを行っていたので(現在は終了)、この日は764円で食べることができました。

 食感はサクサクとしていて、よく焼いたシュー皮といった感じ。同行した子どもは「上の焦げてるところが苦い」と言って残していましたが、筆者はおいしくいただきました。

【バンサン】エンタメ性に富んだメニューが楽しい!

 バンサンで感じたのは、主に4つです。

(1)店内デザインがおしゃれ
(2)エンタメ性に富んだメニューが楽しい
(3)子ども向けサービスが充実
(4)スタッフのケアレスミスが少々気になった

 バンサンの価格設定は、「鎌倉パスタ」あたりに近い印象。日頃、“家族でイタリアン”といえば「サイゼリヤ」な筆者にとってはぜいたくな食事となりましたが、おしゃれさと商品のクオリティーを思えば妥当な印象です。

 また、「かけ放題パスタ」以外にも、目の前で炙ってくれる「炙りチーズケーキ」(759円)や、テーブルで絞って完成させる「レモンクリームチーズモンブラン」(1,089円)など、エンタメ性に長けた楽しいメニューが豊富で、数人で行ったら盛り上がりそう。

 こうした商品からも「利用客の心理をうまく捉えているな」と感じられたので、店舗数が増加しているのも納得です。

 一方、オペレーションに少々不安を感じたのも事実。実は筆者、数カ月前にもこの店舗を訪れているのですが、30分以上たってもパスタやチーズフォンデュが提供されず、一部商品をキャンセルしたことがあったんです。

 そして今回も、サラダにドレッシングがかかっていなかったり、精算時にホットペッパーグルメのポイント使用額が引かれていなかったりと、ちょっとしたアクシデントがありました。いつも混んでいる人気店なので仕方ないのかもしれませんが、店舗数急増によりスタッフの育成が追い付いていないのかな? と少々心配に……。

 ただ、人によってはまったく気にならないようなことかもしれませんし、料理は本当においしくて雰囲気も良いので、家族で行けるおしゃれなレストランとしては優秀だと感じました。

 チーズかけ放題に大興奮したバンサン。今後の店舗数の変化にも注目したいと思います。

仲宗根由紀子(エンタメライター)

仲宗根由紀子(エンタメライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

最終更新:2024/08/02 13:59
ケアレスミスはたまたまかも?