サイゾーウーマンコラム彼女が婚外恋愛に走った理由奪われた男を“奪い返した”女性 コラム 彼女が婚外恋愛に走った理由 「ザマアミロ」同僚に奪われた彼氏を“奪い返した”一夜! 幸せな新妻の咆哮 2024/02/18 16:00 いしいのりえ(イラストレーター) コラム (C)いしいのりえ 一人の男性を女性と奪い合ったことがある人はいるだろうか。今回、お話をお聞きしたのは、そんなドラマの中でしか起こらないような出来事の“当事者”だった女性だ。 「勝ち負けではないかもしれませんけど、私はその時『勝った』と思いましたよ。一度私から奪った彼を、一晩だけでも再び取り戻したので」 奈津子さん(仮)はそう満足そうに微笑んだ。 目次 ・「幸せな新妻」が明かす元カレとの一夜 ・職場女性の時代錯誤なマウント合戦 ・「ザマアミロ」と思えてスッキリした 「幸せな新妻」が明かす元カレとの一夜 奈津子さんが結婚したのは今から1年ほど前。 アプリや婚活パーティーなどを経て、 結局は親戚の紹介で知り合った男性と結婚した。 「婚活アプリは本当に時間のムダでした。結婚を諦めているであろう男性か、既婚者の男性がほとんどで、金を使わずに遊べる女性を物色しているのが見え見えだったんです。まあ私の年齢的に、“結婚に焦っていて食いつきがよさそう”と思われ、そういう男のターゲットに入ってしまっていたのでしょうけど……」 奈津子さんはもうすぐ40代を迎える。 「旦那は年上のバツイチですが、穏やかな性格で一緒にいて居心地が良いです。お互いの仕事柄なかなか休日が合わないので、唯一、一緒にいられる夕食時にはきちんとしたご飯を出せるように頑張っています。恥ずかしながら独身の頃はずっと実家暮らしだったため、料理は母任せでした。不慣れながらも少しは上達したと思っています」 ささやかな日々の喜びを聞かせてくれる奈津子さんは、「幸せな新妻」そのものに見えた。 「でも私、婚約中に一度だけ『彼』と関係を持ったんです……」 奈津子さんには夫以外に、結婚を考えた男性がいた。 「同い年の同僚で、元カレです。今も彼と同じ会社で働いています」 職場のチーム内で繰り広げられる時代錯誤なマウント合戦 奈津子さんが働く職場は、「そこそこ大規模な企業」で、元カレは同じ部署の人だったという。 「私が所属する部署は50人くらいの規模で、チームは8人構成。リーダーを含めて全員女性です」 リーダーを除く7人の女性社員は年齢も近いことからライバル意識が強く、表向きは仲良くしていたものの、裏では“マウントの取り合い”が激しかったそうだ。 「既婚者は既婚者同士で対立していましたね。会話の中で、旦那の職業、購入したマンションの場所や間取り、価格などを匂わせ、マウントを取り合っていました。私たち独身同士は……やっぱり彼氏や結婚。どんな相手と交際しているかとか、結婚が決まった同僚はどこで式を挙げるかとか。正直、時代錯誤ですよね。給料が良く、長く働いている人が多いせいか、社風も社員の考え方もどこか古いんですよ。私は、自分と同じ価値観の同僚と『バカバカしいね』と受け流していました」 そんな中、同僚の独身女性たちが、奈津子さんに敵意を向けるようになったという。そのきっかけは、元カレである同僚との交際に気づかれたことだった。 「うちの会社の独身女性は、社内で結婚相手を探している人が多かったんです。さっきも言ったように、給料が良いので。みんな、私が社内恋愛をしているのを知り、ムカついたんでしょうね。ちなみに当時の彼とは同郷だったので、なんとなくウマが合ったんですよ。交際が1年半を過ぎた頃、どちらともなく『ずっと一緒にいられたらいいね』という雰囲気になりました」 しかしそのうち、独身女性の陽子さん(仮名)が、 彼にアプローチをし始めたというから驚きだ。 「陽子さんは一言で言うなら『あざとい系』。よくスナイデルの服を着ていて、髪をゆるっと巻いているという感じで……私とはかけ離れた雰囲気なので、彼に『陽子さんから食事に誘われてる』と言われた時は、『一度くらい行けば気が済むかもよ』と笑っていたのですが……」 その後、陽子さんと数回食事をしたと彼から聞いたという奈津子さん。次第に彼からの連絡は少なくなり、数カ月たった頃、別れを告げられた。 「理由を尋ねましたが、曖昧に返すばかりでした。まぁ、陽子さんに彼を取られたというわけです。彼女、男性に媚びるのが上手なんですよ……女性から見ればわかりやすい媚びも、男性からすれば『かわいい』と映るのでしょうね」 それから程なくして、陽子さんと彼は結婚することになった。 「同じ部署同士だったので、陽子さんは退職しました。私は彼の顔なんか見たくありませんでしたが、今でも居座り続けています。意地ですよ。あの男のために今の会社の高待遇を捨てるもんかって。私たちが当時交際していたことに薄々勘づいていた同じ会社の友人には『強い!』と褒められました(笑)」 「ザマアミロ」と思えてスッキリした 一方の奈津子さんは、その後、現在の夫と知り合い、婚約。元カレと一夜を共にしたのはその直後だった。 「彼の仕事のサポートをすることになった時、『結婚するんだって?』と切り出されました。2人で飲みに行って、その後は自然とホテルに。陽子さんの愚痴や、今になって『やっぱり君のほうがいい』とか言われたら、吹っ切れるなと思ったんですけど……彼、何にも言わないんですよ。私と浮気したということは、当然、私に未練がある、もしくは陽子さんに不満があるからでしょうけれど」 ただ、奈津子さんは「こういうことは、もう二度としないと誓いましたね」と本音を漏らす。 「彼ともう一度したら、また好きになってしまうので。それに、あの女に『ザマアミロ』と思えてスッキリしたから、もういいんです」 以来、奈津子さんと元カレは一切、プライベートでは会っていない。 「私いま妊娠中なんですよ。うちの会社は、ママにめちゃくちゃ待遇がいいので、しっかり産休・ 育休を取って復帰するつもりです。陽子さんは子どもが生まれた後はパートで働いているらしいので、金銭的に余裕があるという点では、私のほうが勝ちですね(笑)」 奈津子さんは「してやったり」という顔でそう勝利宣言したのだった。 結婚式前夜に浮気した妻とデリヘル遊びの夫――それでも「平穏」な夫婦の形とは? 人生の中で最も大きな転機の一つ 「結婚」。大切な人と永遠の愛を誓い合うのは、 生涯そのたった一人だけを愛さなければならないということでもある。それだけに、結婚を控...サイゾーウーマン2023.12.16 30代前半の妻は、なぜ「ママ活」を始めたのか? 男の子とのデートは「心の拠り所」 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。仰々しく “婚外恋愛”と言わな...サイゾーウーマン2023.04.01 サブカル好き夫婦の人生を変えたキャンプの夜――お互いの友達との「浮気」がもたらした離婚の顛末 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。仰々しく “婚外恋愛”と言わな...サイゾーウーマン2022.11.06 いしいのりえ(イラストレーター) イラストレーター、ライター、官能小説研究家。主に恋愛系の取材・執筆を行う。 著書に『女子が読む官能小説』、『性を書く女たち:インタビューと特選小説ガイド』(ともに青弓社)。 公式サイト 最終更新:2024/02/18 16:00 付き合ってるの知っててちょっかい出すのはヤバい女なのよ…… 関連記事 結婚式前夜に浮気した妻とデリヘル遊びの夫――それでも「平穏」な夫婦の形とは?30代前半の妻は、なぜ「ママ活」を始めたのか? 男の子とのデートは「心の拠り所」サブカル好き夫婦の人生を変えたキャンプの夜――お互いの友達との「浮気」がもたらした離婚の顛末バブル全盛期に玉の輿婚! 60代間近の女性が語る「セックスレス」で始めた婚外恋愛の今歌舞伎町のホストと婚外恋愛……経営者の妻が「湯水のごとく金を使った」日々に思うこと 次の記事 2023年のクスリ押収量は過去2番目! イーロン・マスクのドラッグ使用疑惑を解説 >