サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿最終模試の結果で第1志望を捨てた親子 コラム “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験、「最後の合不合」がトレンド入り――最終模試の結果で“第1志望を捨てた”母が「たられば」に苦しむワケ 2022/12/24 16:00 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) コラム 中学受験、第1志望校は「絶対に無理」――小6の年明けに「第2志望に的を絞る」作戦に変更したけれど 「塾の先生の働きかけで、何とか通塾はするようになったんですが、その頃から、圭斗が頻繁に体調不良を訴えるようになりました。『夜、眠れない』とか、『食欲がない』とか、『だるい』とか……そんな感じでしたね」 最終模試後、年明けに行われた塾内の試験も結果が思わしくなく、圭斗君は余計に落ち込んでしまったそうだ。 「そんな状態でしたから、『Y学園なんて絶対に無理』と思ってしまって……。そこで、第2志望校のK学園に的を絞って、受験のラインナップを組む作戦を圭斗に勧めたんです。本人も了承したので、K学園の1~3回目入試までを受け続けることにしました。K学園もサッカー部が盛んですし、3回受けたら、どこかでは受かるだろうという読みもあったんですが……」 しかし、結果は残酷で、K学園からの桜の便りは届かなかった。 「結局、慌てて受けたC学園に合格し、入学手続きをしました。でも、中2になった今、圭斗は学校に通えていません。というか、中1の4月だけ通っただけで、以降、一度も登校していないんです……」 圭斗君は自室に引きこもったままで、友梨奈さんとも必要最小限の言葉しか交わさないという。 次のページ 「中学受験なんかさせずに……」不登校中学生の母の葛藤 前のページ123次のページ 楽天 中学受験2023時事ニュース 完全版 関連記事 娘の中学受験で「入学金振り込みミス」――デジタルに不慣れな母の“血の気が引いた”瞬間中学受験塾の室長が明かす、「モンスタークレーマー」の実態……「医学部狙い」の父親が暴走コロナ禍で借金まみれに……母から「中学受験断念」を告げられた小6娘のその後中学受験、塾費用は「月20~30万円」が平均の時代に? 共働きママが「狂気を持ったATM」と化すのはなぜか勉強嫌いなのに中学受験、志望校には偏差値10足りず……やる気のない娘を変えた「母の戦略」