サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿中学受験生の母の血の気が引いた瞬間 コラム “中学受験”に見る親と子の姿 娘の中学受験で「入学金振り込みミス」――デジタルに不慣れな母の“血の気が引いた”瞬間 2022/12/10 16:00 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) “中学受験”に見る親と子の姿 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。 写真ACより 年が明けると、全国各地で中学受験の本番が始まる。それはすなわち、親にとっては煩雑な事務作業の開始を意味する。「出願書類の提出」から「入学手続き」までの一連の流れを、完璧に遂行するという“最大のミッション”である。 まずは願書の入手に始まり、その記載、受験料の払い込み、試験日の集合時間・持ち物・合格発表の形態とその時間のチェック、入学手続き、入学金振り込みなど、ミスがないように確認しながら進めなくてはならない。なぜならば、一つでも間違えた場合、ヘタすると受験すらさせてもらえない、合格しても入学できないこともあり得るからだ。 出願ひとつ取っても、各校によってやり方はさまざま。学校に直接出向く、郵送で受け付ける、インターネット出願のみ、という具合で、それを期日までに完璧にこなさなければいけない。 しかも、中学受験は日程がタイトであるがゆえ、そのスケジューリングが複雑化していく。 首都圏の場合、中学受験は1月の埼玉・千葉入試を皮切りに、2月1日からは東京・神奈川入試が始まる。特に東京・神奈川は約1週間のうちに入試が行われ、随時合否が発表されるのだが、その結果次第で、入学手続き、入学金の振り込み、場合によっては駆け込み出願も発生するため、親は膨大な事務作業を強いられる。 例えば、2月1日午前にA中学を受験。午後はB中学を受験。その日の夜にB中学の合格発表を確認し、もし合格していた場合は、入学金振り込みの締め切り日を見ながら、2日にC中学とD中学のどちらを受験するかを決める。また、2日の午前にはA中学の合格発表を確認する作業があり、その結果次第で、今度は3日の受験校を決定する――そんなパズルのようにスケジュールを組み合わせる日々が繰り広げられていく。この期間は、子どもだけでなく、親にとっても緊張の連続なのだ。 これは毎年のように塾の先生から聞く話だが、合格したのに、うっかり入学金を納めるのを失念して、合格を取り消されるケースがある。 次のページ 中学受験生の母の気がかり――それはインターネットに疎いこと 12345次のページ Yahoo 中学受験マスター理科 中学受験マスターどこでも理科1?3 お風呂ポスター 3枚セット 中学受験に必要な理科まとめ B3サイズ(横51.5cm×縦36.4cm)中学受験 理科 関連記事 中学受験塾の室長が明かす、「モンスタークレーマー」の実態……「医学部狙い」の父親が暴走コロナ禍で借金まみれに……母から「中学受験断念」を告げられた小6娘のその後中学受験、塾費用は「月20~30万円」が平均の時代に? 共働きママが「狂気を持ったATM」と化すのはなぜか勉強嫌いなのに中学受験、志望校には偏差値10足りず……やる気のない娘を変えた「母の戦略」小学校の先生に「邪魔者扱い」された息子が、中学受験で最難関私立へ! 母が「ギフテッド支援」に思うこと