暗黙のママ友ルールウォッチング

PTA役員の他薦アンケートに名前を書かれた! 推薦委員から突然の電話……“犯人”は保育園のママ友だった

2022/10/23 16:00
池守りぜね(ライター)

ママ友ウォッチャーが解説!
PTA役員の他薦――本人の了承なしに「ママ友の名前は書かない」のがルール

 PTA役員を決めるため、他薦アンケートが行われている学校は少なくない。母親のほとんどが専業主婦かパートタイマーだった時代とは違い、フルタイムの正社員というママも多い現代では、他薦によって役員を引き受けざるを得ない状況は、「絶対に避けたい」ことなのだろう。

 自分が役員に選出されるのを回避するためには、別のママの名前を書くのが手っ取り早いが、やはり後ろめたさから、可能な場合は「無回答」で出す人は多いのではないか。しかしそうなると、アンケートの意味をなさないので廃止になってもいいと思うが、長年続くやり方を変えるのはなかなか難しいこと。保護者が結束して声を上げなければ実現しないだろう。

 現状では、やはり親しいママ友の名前をPTA役員に推薦してはいけないのが“暗黙のルール”ではないか。「役員をやってみたい」と明確な意思表示をしているママならいいが、特に共働き家庭のママが役員を務めるのは、あまりにも負担が大きすぎるだけに、やりたがらない人が大半だろう。

 八重子さんのように、ひょんなことから誰が誰を推薦したかバレた場合、ママ友とのいさかいも生じやすい。PTAの他薦という制度自体が変わるまでは、アンケート用紙には何も書かないのも手かもしれないが、PTAの役員・委員決めは「揉めないことがない」ものだと、あらためて思った次第だ。



池守りぜね(ライター)

池守りぜね(ライター)

出版社やweb媒体の編集を経て、フリーライターに。趣味は家族とのプロレス観戦、音楽フェス参戦。プライベートでは女児の母。

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最終更新:2022/10/23 16:00
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