サイゾーウーマン芸能テレビドラマレビュー『ねほぱほ』ギリギリFIREは勝ち組か 芸能 『ねほりんぱほりん』シーズン7レビュー 『ねほりんぱほりん』ギリギリFIRE回――早期リタイアした自由人に見る「節約を楽しむ才能」と「強いメンタル」 2022/10/17 12:33 加古りえ(ライター) ドラマレビュー 写真ACより NHK Eテレの人気番組『ねほりんぱほりん』のシーズン7が10月7日よりスタートした。かわいらしいモグラの人形ねほりん(山里亮太)とぱほりん(YOU)が、ブタの人形に扮した“顔出しNG”の訳ありゲストに、聞きにくい話題を“ねほりはほり”聞き出す新感覚トークショーだ。 ※本記事は『ねほりんぱほりん』シーズン7「ギリギリFIRE」のネタバレを含みます 『ねほりんぱほりん』ギリギリFIRE、『ヒルナンデス!』もびっくりのガチ節約 10月14日放送回のテーマは「ギリギリFIRE」。決して余裕があるわけではない資産額ながら早期リタイア=FIREを決め、“ギリギリ”の自由生活を送るゲスト2名が登場した。 1人目のカツさんはFIRE歴9カ月の20代後半、900万円を投資信託で運用中。2人目のタイチさんはFIRE歴11カ月の30代後半、3000万円で株を購入し、株主優待を活用しながら生活しているとのこと。このまま一生働かずに生きて行くには心もとない金額だが、その生活は並々ならぬ努力で維持されていることが明かされた。 彼らの過酷な節約はFIRE前から始まっていた。3000万円貯めてから退職したタイチさんは、在職中もガラケーの最安プランで過ごしたり、アパートのガス契約をせず会社のシャワーを使うなどしていたそう。しかし悲壮感はなく、「苦しかったんですけど、節約も結構、楽しい部分もあって。自分の考えで動けるところは楽しいですね」とイキイキ語っていた。 カツさんも「節約をひたすら」で900万円貯蓄。趣味のアニメグッズを売ったほか、同棲していた彼女(交際4年、同棲2年)まで「断捨離」したそう。カツさんにもやはり、切羽詰まった感じはない。「彼女に『私も断捨離するん?』って言われました。うまいこと言いすぎて、彼女も笑ってましたね(笑)」と、ほがらかに回想。その元カノの証言VTRも流れたが、「かわいいでしょ(笑)」「あの子が幸せになってくれたらもういいです」と穏やかに語っていた。 FIRE実現後も節約は続く。タイチさんは首都圏の事故物件に住み、家賃は2万2,000円。光熱費5,000円、食費は飲食店の株主優待を使って月5,000円と切り詰めている。 地方に家を借りたカツさんは、ネット込みで家賃が1万円と激安。朝食は抜き、昼食はお味噌汁・プロテイン・納豆、夕食は玄米・鍋(白菜と鶏肉)というルーチンで、食費を1万円に抑えているそうだ。そのへんの土手に生えている野草も、鍋に入れるなど活用。「普通に散歩してたときはただの草に見えてたんですけど、勉強してわかってくると、『これ野菜売り場じゃない?』みたいな(笑)」と、たくましい。 『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『サンキュ!』(ベネッセコーポレーション)の節約企画など甘々に思えてくるガチぶりである。 次のページ 『ねほりんぱほりん』ギリギリFIRE、めちゃくちゃ楽しそうな無職生活 123次のページ 楽天 ねほりんぱほりん ニンゲンだもの 関連記事 『ねほりんぱほりん』で描かれた「親が“神様”を名乗る」問題は深刻? 信仰を押しつける母と、子どものつらい人生NHK『ねほりんぱほりん』インフルエンサーの実態――SNSで生まれる“闇”“マウント”の背景とは『ザ・ノンフィクション』30歳アツシ、卒検13回不合格が意味すること「人力車に魅せられて ~夢と涙の浅草物語~」『ザ・ノンフィクション』月収40万円、フードデリバリーの仕事「東京デリバリー物語~スマホと自転車とホームレス~」『ザ・ノンフィクション』お父さんは「いない」という長男の複雑な気持ち「ボクのおうちに来ませんか2 ~モバイルハウスと新たな家族~」