【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮さま、小室圭さんに不信感をあらわにした瞬間……金銭トラブル報道時の胸中

2022/07/30 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

『秋篠宮』のAmazonのレビュー欄に感じ取るもの

――皇嗣殿下となられた秋篠宮さまについても『秋篠宮』では少し触れられていますね。しかしこちらは、眞子さまの結婚問題よりさらにガードが固く、あまり語るべき内容は見られなかったかもしれません。

堀江 重要なのは、秋篠宮さまが悠仁親王の父宮として、即位する可能性が出てきたことです。秋篠宮さまは可能性を明確に否定してはいないものの、「即位するつもりはない」などとの報道が見られますよね。

 儀式にかかる費用などいろいろと問題があるとは思うのですが、本音は天皇として即位すると「実記」もしくは「実録」といわれる詳細な伝記が書かれることがお嫌なのではないか、とも勘ぐってしまいます。死後何十年とたってからの刊行となるのが通例ですけれど、たとえば、眞子さま・小室さんの結婚問題の取材で、江森さんが文章にしなかったオフレコの言葉も、すべて文字に書かれて残されてしまうでしょうから。

――最近では、皇族記事が原因でヤフーのコメント欄が閉鎖されたり、『秋篠宮』のAmazonのレビュー欄の書き込みが制限されたり、騒然としてしまっています。眞子さまの結婚問題前後で、皇室への風当たりはすさまじく強くなりましたし、あからさまな批判も増えました。

堀江 本当に危ない状況ですよね。Amazonのレビューも「有用性が高い」とされる最初のいくつかを見ただけで、もう見たくない……ってなるほど。同時に日本全体が現在の皇室のありかたに、さすまじい不満を感じていることも感じ取りました。


秋篠宮