サイゾーウーマンカルチャーインタビュー医師に聞く「女性ならではのADHDの苦労」 カルチャー [再掲]インタビュー 木下優樹菜、ADHD告白に賛否両論! 医師が語る、具体的な症状と「一番顕著な悩み」 2022/07/26 15:19 サイゾーウーマン編集部 インタビュー ADHDの人は自己肯定感が低い ――本書では、ADHDの人は大人になるにしたがい、自己肯定感を持ちにくくなるという指摘もありました。 司馬 子どもの頃は、勉強ができるなど、何か高い能力があれば、遅刻や忘れ物の多さ、落ち着きのなさなどは、そこまで深刻にとらえられません。また、周りの先生や親が「そろそろ課題を提出する時期ですよ」と言ってくれたりもします。しかし、社会人になると、マルチタスクを求められるようになる。その際、ADHDの人は、記憶が漏れ落ちてしまい、そのたった一つの“抜け”が、致命傷につながる場合もあるのです。特に、能力が高い人たちの集団に入ると、ADHDの特性である遅刻癖や先延ばし癖、計画性のなさなどによって、窮地に立たされることがあります。一人前の大人として扱われているのに、細かいことができずに失敗して、落ち込んでしまい、結果、自己肯定感を持ちにくくなるのです。 できることと、できないことのギャップに悩み、自己肯定感を育めないケースもありますね。例えば、仕事はきちんとできるのに、領収書の提出がいつも遅れてしまったりすることで、上司から叱られてしまう。外ではちゃんとしているのに、家では部屋がぐちゃぐちゃ……などもそうで、どんなに仕事で評価されても、「片づけができない私は、ちゃんとしていない」というふうな思考に陥りがちなのです。 ――自己肯定感が失われていくと、鬱などの二次障害につながっていくとも解説されていました。 司馬 そうですね。例えば、約束を忘れたり、忘れ物をしたり、思ったことをすぐ言ってしまったりという小さなミスが頻繁にあるため、自分でも「なんで?」と戸惑い、周りからも「だらしない」「付き合いづらい」などと思われてしまう。そういうことが繰り返され、自己肯定感が低くなり、二次障害につながっていきます。 次のページ ADHDの陰に潜む“性差” 前のページ1234次のページ 楽天 Yahoo セブンネット わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。 関連記事 自宅を燃やした弟は、ADHDだった――「もっと早くわかっていれば」兄が法廷で語った後悔初体験はインド人、親に内緒で中国人と入籍……刺激を求める「ADHD女子」の恋愛遍歴とは?武田双雲「たぶんぼくもADHD」、大沢樹生「ブラックな撮影」……有名人の問題発言!田村淳、木下優樹菜側から届いた“失礼なLINE”暴露! 「ものすごく気持ちが悪かった」と不快感木下優樹菜、田村淳への激怒動画に指摘続出! マスコミが首を傾げた3つのポイント