サイゾーウーマンカルチャーインタビュー医師に聞く「女性ならではのADHDの苦労」 カルチャー [再掲]インタビュー 木下優樹菜、ADHD告白に賛否両論! 医師が語る、具体的な症状と「一番顕著な悩み」 2022/07/26 15:19 サイゾーウーマン編集部 インタビュー 告白のタイミングが良くなかったかもね(C)サイゾーウーマン タレント業からの引退を宣言したあと、現在はモデルやYouTuberとして活動する木下優樹菜。7月25日、自身のYouTubeチャンネルにて、注意欠陥多動性障害(ADHD)であることを告白したが、ネット上では批判的な声が多数飛び交っている。 木下は25日、「ADHDの私から伝えたい事があります【ユキナの告白】」と題した動画を公開。「私のADHD、発達障害について話したいと思います」と切り出し、脳の周波を調べるため「『ブレインクリニック』というクリニックに行った」と明かした。 その際、「前頭葉が働いてない」状態である一方、後頭部側が過剰に働いていると指摘されたそう。さらに、「なんでも忘れちゃう。財布がない、携帯ない」「前の結婚生活とか、向こうがイライラしたり、イライラさせちゃったり」などと自身の症状を明かした上で、「(ADHDの人に)寄り添う気持ちを少しでも持っていただけたらなって思う」と視聴者に呼びかけていた。 昨今、ADHDであることを告白する著名人は増えており、木下の動画について「少しでもADHDの理解が深まるきっかけになってほしい」などと支持する声も見られた。しかし、ネットユーザーの多くは木下の発言に疑問を持っているようで、「ADHDの症状はさまざまなので、一括りにしないでほしい」「ADHDを“免罪符”にしているようにしか聞こえない」といった厳しい指摘がSNSなどに寄せられ、炎上状態となっている。 「寄り添う気持ちを少しでも持って」と訴えた木下だが、そのためにはまず、正しい知識が必要だろう。サイゾーウーマンでは過去に、『わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。』(東洋館出版社)の著者である、司馬クリニック院長の司馬理英子先生に話を聞いていた。ADHDの具体的な症状や、女性ならではのADHDの苦労などが語られた記事を、あらためて掲載する。 (編集部) 近年、ネット上で、「ADHD(注意欠如多動症)」という言葉を目にすることが増えた。タレントの小島慶子やSEKAI NO OWARIの深瀬慧など、有名人のカミングアウトの影響もあってか、ADHDの症状に注目が集まっているようだ。 ADHDは、3つの特性がある発達障害――その特性とは、1つ目は、じっとしていられなかったり、次から次へ仕事に手を出したりするような「多動性」、2つ目は、いらないものを買ってしまったり、思いつきで行動してしまうのが抑えられない「衝動性」、3つ目は忘れ物や仕事でのケアレスミスを多発する「不注意」だという。大人のADHDの場合、こうした症状によって、仕事や人間関係でのトラブルを引き起こすことも珍しくなく、生きづらさを抱えている人も多いようだ。 今回、ADHDの女性が、仕事や恋愛でぶつかる壁に、どう対処をしていけばよいのかを書いた『わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。』(東洋館出版社)の著者である、司馬クリニック院長の司馬理英子先生に取材を行った。司馬先生に、ADHDの症状や患者を取り巻く状況について見解をうかがったところ、“女性だからこそ”ADHDによる苦しみが強まる社会的背景が浮き彫りになった。 次のページ ADHDの人は、ほかの人が「苦労せずできること」ができない 1234次のページ 楽天 Yahoo セブンネット わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。 関連記事 自宅を燃やした弟は、ADHDだった――「もっと早くわかっていれば」兄が法廷で語った後悔初体験はインド人、親に内緒で中国人と入籍……刺激を求める「ADHD女子」の恋愛遍歴とは?武田双雲「たぶんぼくもADHD」、大沢樹生「ブラックな撮影」……有名人の問題発言!田村淳、木下優樹菜側から届いた“失礼なLINE”暴露! 「ものすごく気持ちが悪かった」と不快感木下優樹菜、田村淳への激怒動画に指摘続出! マスコミが首を傾げた3つのポイント