【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

雅子さまに向けられた「常磐会」の視線ーー皇后の座をめぐる「学習院VS聖心女子VS東京大学」の混戦

2022/06/04 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

常磐会に女性の芯の強さを見せられた

――そんな厳しい空気の中、日本では美智子さまが皇太子妃に内定したことで、一気に皇室への好感度が上がりました。

堀江 そうです。逆に美智子さまを支持しなかったとされる常磐会の好感度は下がりましたが、美智子さまも常磐会の当時のメンバー女性も共に体を張って、皇室を世間の嵐から守ったとも考えられます。

 今回、常磐会に関して実にさまざまな記事を読みましたが、そして、その大半で悪役として登場させられていた常磐会の人々ですが、私は逆に女性の芯の強さを見せられたような気になりました。さまざまな人々に支えられ、皇室の今があるのだな、と感じましたね。

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。

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最終更新:2022/06/05 21:01
偉人の年収
常磐会の恐ろしさと偉大さに敬服