【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

雅子さまに向けられた「常磐会」の視線ーー皇后の座をめぐる「学習院VS聖心女子VS東京大学」の混戦

2022/06/04 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

学習院大生で皇室に好意がある学生はわずか7%

――柏原よしえは有名ですけど、竹下景子もそうだったんですか。しかし、皇太子妃に選ばれたのは雅子さまでした。美智子さまとはちょっとタイプが違うような……。

堀江 まぁ、皇室記事には「それ、どこからの情報?」みたいなものも多いということの証しですね(笑)。

 常磐会にお話を戻すと、学習院の卒業生は本当に愛校心が強く、そして皇室を敬愛しているイメージがありますよね。しかし、浩宮さまの結婚問題がマスコミを賑わしていた昭和63年(1988年)3月号の「歴史読本」(KADOKAWA)に掲載された「『学習院』の内側」という、作家・夏堀正元さんの記事によると、「昭和37年に東大その他の大学とともにおこなった世論調査では、学習院大生が、天皇制に関して『好意をもっている者』が7パーセントしかいない」と指摘しているんですね。

――皇室に好意がある学生が、たった7%ですか!

堀江 しかも「反感をもっている者」が30%もいるんですよ。ちなみに「いちがいにいえない(=好意も反感もない)」が27パーセント。逆にいえば46%もの学生が「わからない」って答えた比率が一番多いということなんですけどね。


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