【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

「ヴィ・ド・フランス」ほか人気ベーカリーチェーン、プロが勧めるモーニング! 「避けたほうがいい」メニューもある!?

2022/05/06 21:00
猪坂みなみ(いのさか・みなみ)

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

人気ベーカリーチェーン、モーニングメニューをプロがジャッジ!

「ヴィ・ド・フランス」ほか人気ベーカリーチェーン、プロが勧めるモーニング! 「避けたほうがいい」メニューもある!?の画像1
Wikipediaより

 これまで、あらゆるチェーン店のモーニングメニューを紹介してきましたが、今回はベーカリーチェーンに注目! 手ごろな価格でおいしいパンとサイドメニュー、ドリンクのセットを楽しめるチェーン店も多く、気軽に利用できますよね。

 そこで、人気のベーカリーチェーン「ヴィ・ド・フランス」「アンデルセン」「リトルマーメイド」の3店から、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、栄養面から見た“おすすめモーニングメニュー”を選んでもらいました。

――まず、朝食にパンを選ぶ時に注意することや、補える栄養素について教えてください。

猪坂みなみ先生(以下、猪坂) パンの原料は小麦粉やバターなどで、動物性のたんぱく質や、野菜類の栄養は不足しやすい傾向があります。そのため、パンを食べるときは卵やハム、ツナ、チキンなどでたんぱく質を、サラダや具だくさんスープなどでビタミンやミネラル、食物繊維を補えるといいですね。


 また、「量が少ない」と思ってパンを追加してしまうと、摂れる栄養素が糖質や脂質に偏ってしまいます。食べ足りない時は、先ほど挙げたたんぱく質や野菜が摂れるサイドメニューをプラスするのが理想的。とはいえ、お店によってはメニューのバリエーションが少ないこともあるので、次の食事で足りない栄養素を補うなどして、1日のトータルでバランスを整えましょう。

 「時間がないから」と朝ごはんを抜いてしまうよりは、何か口にしたほうが脳にエネルギーを補給でき、さらに、睡眠や代謝を調節している体内時計も正常に動きやすくなります。便利なベーカリーチェーンを活用して、朝食をきちんと食べるようにしてほしいですね。

――では、「ヴィ・ド・フランス」のおすすめモーニングメニューを教えてください。

猪坂 「ヴィ・ド・フランス」のセットは、メインを「クロックムッシュ」「ウインナーロール」「サンドイッチ」(すべて390円、税込み/以下同)、「塩バターフランス」(330円)の4種類から選べます。この中でのおすすめは、たんぱく質と野菜をどちらも摂れる「サンドイッチ」。次点は、チーズなどを使っているので脂質がやや多いものの、たんぱく質が摂れる「クロックムッシュ」と「ウインナーロール」ですね。

 メインとドリンクのセットが通常ですが、お店によっては、ヨーグルト、ゆで卵、バナナのいずれかをサービス、コールスローサラダをプラス50円で追加できます。パンだけでは栄養が不足しやすいので、サイドメニューにはサラダやゆで卵を選んでみてください。


――続いて、「アンデルセン」のおすすめモーニングメニューを教えてください。

猪坂 アンデルセンでも、お店によって朝専用のメニューが用意されており、ミニサラダとドリンクが付いた「トーストセット」(517円)や、「ハムチーズのホットサンドセット」(616円)などが選べるようです。サラダがセットになっているので、栄養バランスの偏りを防止できておすすめ。

 逆に、フレンチトーストやパンケーキがメインになっているセットは、野菜が不足しやすく、砂糖の摂りすぎにつながりやすいです。栄養バランスの整った朝食にしたいときは、これらのメニューは避けたほうがいいでしょう。

 また、ドリンクを選ぶ時は、カフェラテやミルクがおすすめ。牛乳からたんぱく質やカルシウムなどを補えます。

技あり!dancyuパン