仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

小林麻耶、松居一代の暴露スタイルと異なる「計画性のなさ」……「テレビに出たい」発言に見る覚悟の違い

2022/03/24 21:00
仁科友里(ライター)

松居一代を甘く見てはいけない――「計画的」で「有言実行」だった“松居劇場”

 暴露動画には年齢制限があったものの、その内容がネットニュースになれば、海老蔵のお子さんたちも簡単に目にすることができる。麻耶にそんなつもりはなくても、お子さんたちを傷つけることになってしまい、親族から疎まれてしまうかもしれない。今回の暴露で海老蔵に与えたダメージと、麻耶が背負うリスクを比べると、後者のほうが大きくはないだろうか。

 麻耶は動画の冒頭で「松居一代です」とボケて見せた。17年、俳優・船越英一郎と離婚をめぐって揉めていた女優・松居一代は、マスコミが船越の所属する大手事務所に忖度して、「真実(船越の不倫)」が報じられないと思い、YouTubeを立ち上げる。そこで、船越のセカンドバッグにバイアグラが入っていたことなどを「不倫の証拠」と語った。その暴露スタイルを真似るという意味で、麻耶は「松居一代です」という“ギャグ”を言ったのかもしれないが、一代を甘く見てはいけない。

 “松居劇場”が連日繰り広げられる中、一代は「日刊スポーツ」の取材に対し、「タレント生命なんて気にしていません。もうテレビに出ることはないでしょう。日本にいるつもりもありません」と答えている。これは、一代はもうテレビに出られなくなる、タレントとして活動できなくなることを覚悟の上で、船越が所属する大手事務所にケンカを売るような暴露をしたと見ることもできるだろう。

 実際、一代は船越の名誉を棄損したとして、民事で船越の所属事務所から、刑事で船越本人から訴えられた。しかし、所属事務所とは金銭支払いなしで和解が成立、刑事事件のほうでも不起訴となった。日本にいるつもりはないという言葉通り、現在、一代はアメリカに渡り、投資家として活躍している。不安定に見えて実はものすごく緻密で計画的というか、有言実行というか、自分のやりたいことは全部やるのが一代らしさだと思う。


松居一代の開運生活