サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」野村周平、イメージ回復に必要なのは…… コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 野村周平、「やんちゃな母」がイメージ回復の手段に? 『ツマミになる話』で見えた「いい人」キャラへの可能性 2022/03/17 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 Getty Imagesより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今週の有名人> 「お母さん、好きなドラマが『SEX AND THE CITY』」野村周平 『人志松本の酒のツマミになる話』(3月11日放送、フジテレビ系) コンプライアンス厳しき折、タレントが刑事事件を起こしたり、誰かを傷つけるような不祥事が発覚したりすると、テレビへの復帰は難しくなる。しかし、そこまでいかないのであれば、芸能人や有名人の“悪いイメージ”というのは、必ずしもマイナスではないと考えることがある。 その昔、情報バラエティ番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)に出演した元プロレスラーでタレントの北斗晶が、「悪役はトク」と話していた。プロレスラーだったこともあり、北斗には「怖い人」というイメージもあるが、あいさつをするなど常識的な範囲で礼儀正しくしているだけで、世間サマから「実はすごくいい人なんだ」と言われるそうだ。 つまり、もともとマイナスなイメージがあると、フツウのことをしただけで「ああ見えて、本当はいい人」と思ってもらえるからトク、ということだろう。とはいえ、コンプライアンスに厳しい今、礼儀正しいぐらいは当たり前で、世間サマに「いい人」と思ってもらえない可能性も高い。それでは今の時代、何をすれば「本当はいい人」と思ってもらえるのだろうか。 3月11日放送のバラエティ番組『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に、俳優・野村周平が出演した。本人いわく、「やんちゃなイメージ」に悩んでいるらしい。 野村といえば、2021年12月28日放送のトークバラエティ番組『ボクらの時代』(同)に出演し、今の自分はモテていると明かしたうえで「やっと俺の良さを、女どもがわかってきた」と、その理由を分析。ネット上では、この“女ども”という言い方に反感を抱く書き込みが多く見られた。 ほかにも、理想の結婚相手を「自立している人」とし、その理由を「『お前なんかに(お金を)払ってもらわなくても払えるから』みたいな人。そのほうがやっぱりいいし、俺の人生を邪魔しない」と言っていた。個人的にはこっちのほうがイヤな感じだと思ったが、どちらにしても、野村が“俺サマキャラ”であることは間違いないだろう。 しかし、『酒のツマミになる話』で野村が「清純派という言葉に憧れがある」「さわやかなほうで行っていたら、もっと何かあったんちゃう? と思ってしまう」「後輩に『すぐ殴る人だと思っていました』と言われる」と語っていたことから考えると、自身のイメージやキャラクターが世間から反感を買っていることを、それなりに気にしているようだ。 コンプライアンス厳しき折、やんちゃなイメージは時にマイナスになるかもしれない。しかし、同番組内で野村は、絶好の「イメージ回復の手段」を持っていることが明らかになった気がした。「お母さんの話」をすればいいのではないだろうか。 次のページ ダウンタウン・松本人志の好感度アップに貢献した“お母さんネタ” 123次のページ 楽天 Yahoo セックス・アンド・ザ・シティ2[ザ・ムービー]【Blu-ray】 関連記事 ジャガー横田の息子・大維志くんと秋篠宮家・悠仁さまの“高校受験・進学”に思う、子どものプライバシーと大人の責任カズレーザー、最大の魅力は「自意識に振り回されないこと」? オープンカーを“笑う”芸人との違い千原ジュニア、渡部建に「土下座させる」発言は時代にマッチしていない? 芸人としての「覚悟」に思うこと有働由美子アナ、平野歩夢選手へのセクハラ発言に思う「自虐キャラ」から「老害キャラ」にならないための方法アンジャッシュ・渡部建、復帰前の今必要なことは何か? 「ゼロから頑張る」宣言の前に必要なもの