サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」千原ジュニアの「芸人らしさ」は古い? コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 千原ジュニア、渡部建に「土下座させる」発言は時代にマッチしていない? 芸人としての「覚悟」に思うこと 2022/02/28 13:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 手当たり次第ナイフで切ればいいってもんじゃない(C)サイゾーウーマン 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今週の有名人> 「芸人やったら、覚悟決めて来いよ」千原兄弟・千原ジュニア 『Abema的ニュースショー』(2月20日放送、ABEMA) 2020年6月に複数女性との不倫が発覚し、芸能活動を自粛していたアンジャッシュ・渡部建が、今年2月15日放送の『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)で復帰を果たした。その番組内容は、相方である児嶋一哉が渡部に対し、「お前の人間性だと思う。お前は調子に乗っていた。お前の、人を雑に扱うようなことが、女性をあんな扱いするようなことになった」と公開説教し、渡部が謝罪するという形だった。 児嶋が渡部を叱り、謝らせることで、実際に視聴者がどう感じるかは別として、一応「謝罪した」という形になる。この先の2人がどうなるかはわからないが、とりあえず再スタートラインについたといえるだろう。 渡部の復帰を受けて、いろいろな芸人がコメントを出しているが、私が引っかかったのは、千原兄弟・千原ジュニアの発言だ。 芸人として、ひと肌脱ごうと思ったのだろう。2月20日放送『Abema的ニュースショー』(ABEMA)に出演したジュニアは、渡部の同期、もしくは先輩が渡部をボロクソにいじるほうが、渡部にとっていいのではないかと思い、自分がいじり役になると他番組で名乗り出たそうだ。すると、ジュニアと兄・せいじが毎月やっているトークイベント「千原トーク」という舞台に、自身のマネジャーが渡部の出演をオファーしたことを明かした。 舞台ならスポンサーがいないので、渡部も出演しやすいと思ったのだろうし、復帰の見込みが立っていない渡部にとっては、天の助けかもしれない。しかし、渡部の所属事務所からは「お声がけは本当にうれしいんですけど、今は『白黒アンジャッシュ』だけでやっていきたいと思っていますんで」と、お断りされたらしい。 これを受けてジュニアは、「俺はね、芸人やったら、覚悟を決めて来いよと(思う)」「せいじと2人、土下座させて、ボロクソやるけどな」と、渡部の意気地のなさを指摘していた。 同じ芸人として渡部の窮地を救ってやろうという“善意”を無下にされて、腹が立ったのかもしれないが、ビジネスとして考えるなら、渡部の事務所の判断は正しいのではないかと思う。 確かに舞台であれば、スポンサーがいるわけではないから、渡部を呼んで、それこそ土下座をさせても問題はないだろう。しかし、観客がその様子をネットに書き込む可能性を忘れてはいけない。正しく書いてくれるならまだしも、明らかに間違ったことが書き込まれた場合、テレビなら反論や検証ができる。しかし、舞台のようにクローズドな空間の場合、それは難しいだろう。 次のページ 千原ジュニアの発言から考える、現代における「芸人」という存在 1234次のページ 楽天 うたがいの神様 関連記事 有働由美子アナ、平野歩夢選手へのセクハラ発言に思う「自虐キャラ」から「老害キャラ」にならないための方法アンジャッシュ・渡部建、復帰前の今必要なことは何か? 「ゼロから頑張る」宣言の前に必要なもの桝太一アナウンサー、日テレ退社で「一人勝ち」か? 「的確に科学を伝える」転身が受け入れられるワケマツコ・デラックスの引退説に考える、テレビ視聴者に“毒舌”が通用しなくなった現況朝日奈央のおかげで野呂佳代は変わった!? 自分を立て直すために「人と正しく比べる」必要性