"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【年末番外編】

小室眞子さん「鉄の意思」夏目三久「愛を貫き引退」瀬戸内寂聴「偉大な99年の生涯」……2021年の“女”を斬る!

2021/12/28 21:00
神林広恵(ライター)

3位 瀬戸内寂聴

 そして今年は偉大な女性が逝去した。瀬戸内寂聴。99年間のその生涯は波乱万丈であり、慈悲にも満ちたものだった。20歳で見合い結婚し、女児を出産するも、夫の教え子と不倫→子どもを置いて出奔→離婚という事態に。その後も作家・井上光晴との不倫が世間を騒がせ、官能スキャンダル作家と批判され、文壇からパージされた。そして井上との関係を断つための出家――。

 女性の業、豊かな人生経験、そして戦争経験から繰り出されるユーモアある法話は多くの人々を魅了し、数多くの著名人との交友も話題になった。そして晩年は若い秘書との掛け合いがマスコミを賑わし、また最後まで旺盛な執筆意欲を見せていたという寂聴。

 改めてすごい女性だったと思う。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

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最終更新:2021/12/28 21:00
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