“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第579回】

菅田将暉と小松菜奈の結婚が象徴するモノとは? 払拭されつつある日本芸能界の“論理”

2021/11/23 21:00
神林広恵(ライター)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 今週は「女性自身」と「週刊女性」が合併号休みだ。よって「女性セブン」1誌でのランキング。女性週刊誌だけでなく一般週刊誌の合併号が激増して久しい。正月やゴールデンウイークなどの合併号ではなく、雑誌が売れないので、経費削減のための合併号。しかしその分、契約記者やカメラマンなど外部スタッフは報酬も減る。最近もその嘆きの声を聞いたばかり。うーーん。

「女性セブン」12月2日号(小学館)

第579回(11/18〜11/23発売号より)
1位「菅田将暉 2回フラれても!猛烈管理の嫉妬婚」(「女性セブン」12月2日号)
2位「スクープ撮 田中圭 『またまた!』あの後輩と明け方4時のディープキス」(「女性セブン」12月2日号)
3位「片瀬那奈 『このままでは終わらないんで』薬物疑惑に初激白」(「女性セブン」12月2日号)

 先週も冒頭にちょこっと書いたが、菅田将暉と小松菜奈が結婚というビッグトピックスが飛び込んできた。2人の熱愛はすでに周知のことだったが、注目すべきは2人の年齢だ。28歳と25歳。ここまで若手でスターとして活躍中の芸能人がこの若さで結婚とは。そしていい意味で驚いた。

 つい最近まで、芸能界は活躍すればするほど、売れれば売れるほど晩婚の傾向があったと思う。特にジャニーズに代表される男性アイドルを中心として。それは男性だけでなくトップ女優たちにも言えることだが、20代で結婚することは稀だった、というか状況的に難しかったのだろう。


 芸能事務所が10代から金と手間と愛情をかけて育て、売り出した金の卵。でも、それが売れた途端に結婚などすれば、もちろん人気が落ちる。事務所にとっても大打撃。だから結婚などさせない。いや、それ以前に熱愛がマスコミなどで発覚すれば別れさせらたりもする。

 さらにそれ以前に、マスコミに圧力をかけて記事を潰す――まさに人権などないに等しい、それが日本芸能界であり、芸能事務所の“論理”“掟”だった。そのため昭和の時代では生涯独身を通した大物歌手や女優も少なくない。しかしそんな旧態依然とした意識は、令和になり多少は払拭されつつあるのだろうか。今年だけでも結構な若手芸能人たちが結婚を果たしている。

 板野友美29歳がヤクルトの高橋奎二投手23歳と結婚。三代目J SOUL BROTHERS From EXILE TRIBEの山下健二郎36歳がモデルの朝比奈彩27歳と。タレントのざわちん28歳が一般男性・しゅんちゃん29歳と。河北麻友子29歳が一般人男性と。元AKB48の佐藤すみれ27歳はK-1ファイター愛鷹亮選手31歳とデキ婚。さらに武田航平35歳と女優の松山メアリ29歳――。

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