サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が「大麻を勧められても断って」と言う理由 コラム 知られざる女子刑務所ライフ127 大麻の摘発件数が過去最高に! 12年服役した元女囚が「誰かに勧められても断って」と言う理由 2021/10/03 16:00 中野瑠美改め瑠壬(作家) 知られざる女子刑務所ライフ 写真ACより 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。 ムショで死にたくなる気持ちはわかる どこの刑務所もコロナのまん延が問題になってるのに、緊急事態宣言解除ですか……。どうなんでしょうね。とか思っていたら、コロナ関係ないけど瑠美の母校(?)岩国刑務所で9月に自殺者が出ました。 この方は未決囚で私服やから、タイツで首を吊ったんですね。こうゆうことがあるんでパーカーやジャージのパンツのヒモは外すようになっていますが、やっぱり起こってしまうんですね。母校やし、ちょっとお気の毒になりました。 瑠美も、ムショで死にたなる気持ちはようわかるんですよ。今は「生きた者(もん)勝ちや」と思ってますけど、やっぱりパクられた(逮捕された)時はいろいろへこみますからね。そんな瑠美ですが、おかげさまで社会復帰してもう12年です。 クスリ(違法薬物)や懲役の経験について書いたり話したりする機会をいただけて、むしろうれしいので、がんばれてます。自分がツラかったので、ツラい人をフォローする仕事はもっと増やしたいです。 大麻関連の摘発人数が過去最高に 今年の上半期(1~6月)の大麻関連の摘発人数が過去最高の2,544人になったとニュースに出てましたね。前の年の同じ時期と比べて305人の増加やそうです。 検挙者のうち7割が20代以下ですが、海外では大麻がOKなところもありますし、日本でも合法化の議論をしたい人たちがいてますよね。芸能人でパクられてる人も多いしで、若い人は罪悪感がないようです。 以前も書いてますが、大麻は、「今は」合法ちゃいますからね。タバコよりカラダにええとかも(今のところは)都市伝説です。 厚生労働省のホムペには、大麻の葉や穂に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は幻覚作用、記憶への影響、学習能力が低くなるなどの害があると書かれてますし、「アカンもんはアカン」のです。 ちなみに大麻事件の検挙者は毎年増えてるので、「使用罪」を作る動きがあります。今の大麻取締法は、「所持」「栽培」「譲渡」を禁じてるだけで、「使用」がないのは変ですよね。なんで今までなかったのかとゆうと、神社のしめ縄とかで使う大麻農家の人が大麻の成分を自然に吸い込んだりすることがあるから……やそうです。 次のページ 軽い気持ちで手を出しても、困るのは自分 12次のページ 楽天 Yahoo セブンネット 女子刑務所ライフ! 関連記事 槇原敬之、“執行猶予中の復帰”は早すぎ!? 元女囚が「働くのはアリ」と断言するワケムショ帰りを受け入れる人は少ない――元女囚が考える「元受刑者」と向き合う難しさ刑務官が受刑者に「ゴジラのものまね」強要! 元女囚が考える「刑務所のイジメ」問題ムショは、「罪を反省しに行く場」ではない! 元女囚が考える「長期刑」の長期化今のムショは老人ばっかり! 90歳の“上級国民”おじいさんに、高齢受刑者をお世話した元女囚が物申す