サイゾーウーマンコラム悪女の履歴書ご近所の団地ママ友を惨殺した女 コラム 高橋ユキ【悪女の履歴書】 ご近所の団地ママ友を惨殺……子ども会役員で知り合い「仲が良すぎて」恨みに変わった【福岡 レズビアン殺人事件:前編】 2021/08/27 17:00 高橋ユキ(傍聴人・フリーライター) 悪女の履歴書 子ども会の役員になってから、特に親しくなった この古い団地に一足先に住み始めたのは池田家で、事件の6年前のこと。夫婦とその間に生まれた長女(事件当時9歳)と長男(同6歳)の4人で暮らしていた。紀子さん一家の入居はその翌年の2月。夫婦と長女(同9歳)の3人家族だった。長女が同級生同士の美里と紀子さんは、ママ友としての付き合いが、仲を深めるきっかけになる。 「ここじゃ、子ども会の役員を持ち回りでやっとりますけど、去年(事件前年)の春、ふたりとも役員になってから、特に親しくなったようですね」(近所の主婦) ふたりは妙に気が合い、美里が紀子さんの家に入り浸るようになった。それには、紀子さんの家庭の事情もあった。彼女の夫は冷暖房機器の会社に勤めていたが、敷設工事のための出張が多く、ほとんど家にいなかったという。 紀子さんも、近くのパン工場にパート勤めをしていたが「心臓が悪いとかで、勤務ぶりはほめられたものじゃなかったですね」(パン工場スタッフ)ともいわれ、そんな家庭に美里はすっかり入り込んでしまい、やがて近所の主婦たちがささやき始めたのは、ふたりが単なるママ友ではなく恋愛関係にあるといううわさ話だった。 美里の供述によれば、たしかにふたりは友情を超えた関係にあったのだが、当時取材した週刊誌に対して、近所の主婦たちは口々に、ふたりの関係を語り出す。 次のページ ただのママ友ではなく「同性愛じゃなかね」 前のページ123次のページ Yahoo つけびの村/高橋ユキ(フリーライ 関連記事 出刃包丁で143カ所ズタズタに――“うわさ話”に追い詰められた女の鬱屈【練馬・隣家主婦メッタ切り殺害事件:後編】143カ所切り刻み、両手首切断――“お隣さん”に募ったオンナの恨み【練馬・隣家主婦メッタ切り殺害事件:前編】“お受験殺人”の名で隠された、「音羽幼児殺人事件」“ママの世界”の本質ママ友の子どもを殺めた“ママ”の実像――「音羽幼児殺害事件」から現代へ「結婚して主婦」の常識の下に消えた、「上尾主婦レズビアン殺人」の女囚人