サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」『ゴゴスマ』石井アナに感じる「プライドの高さ」 コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 『ゴゴスマ』を成功に導いた石井亮次アナ、「天狗になっていない」アピールの危険度とは? 視聴者の共感を得る“今どきの謙遜” 2021/08/12 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 石井亮次アナウンサー公式プロフィールより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今週の有名人> 「喫茶店のお姉ちゃん」石井亮次アナウンサー 『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系、8月11日) 研ナオコの公式YouTubeチャンネルに投稿されている、メイク動画をご存じだろうか。すっぴんの状態から研が愛用しているコスメを使って、テレビでおなじみのあの顔に仕上げるまでを映したものが特に人気で、再生回数480万回を超えている動画もある。人気動画だけに視聴者からのコメントも多く、その中に、研の使用しているコスメがすべて高級品ではないことについて触れたものがあり、「人気芸能人が庶民的なコスメを使っていて、ますます好きになった」「ドラッグストアで買える化粧品を使っていて親近感」といった趣旨のものがいくつかあった。 人気芸能人が使っているから、その商品を私も使いたいと憧れるのではなく、自分と同じようなものを使っている芸能人に好感を抱く。ある意味、視聴者が「自分中心」になっているといえ、大御所芸能人の研ですら「視聴者に『私と一緒』と思ってもらえないと生き残れない」時代なのだろう。 こうした時代の流れをいち早く察知したのは、アナウンサーではないだろうか。元NHK・有働由美子アナは、90年代に女子アナで初めて“自虐”をした人だと私は認識しているが、モテるであろう女子アナが「モテない」と言うことは、当時、かなり画期的なことだったと記憶している。私のように骨の髄までひねくれている人間は「そんなわけねーだろ」と鼻白むが、世の善良な人々は「女子アナなのに気さく」だと、彼女の自虐を歓迎したようだ。 ちなみにモテないはずの有働アナ、巻髪のカツラとサングラスで変装して、ある野球選手の家に通う姿を写真週刊誌に撮られているほか、デートやお泊まり報道が出たこともある。やはり、おモテになっていたのだろう。 この「恵まれているように思われると損」という考えから出る自虐は、徐々に男性アナウンサーにも浸透したように感じている。たとえば、日本テレビの桝太一アナウンサーは東大出身で見た目も良く、オリコン調査の「好きな男性アナウンサー」ランキングで5年連続1位に輝いて殿堂入りを果たすなど、“ザ・人気アナウンサー”だといえる。そんな彼のすごいところは、人気が出だしてからも、“非リア充アピール”を欠かさなかったことだと私は思っている。 次のページ 男性アナウンサーは“非リア充アピール”が正解なのか? 1234次のページ 楽天 Yahoo セブンネット こんにちは、ゴゴスマの石井です 関連記事 大ブレーク芸人・ヒコロヒーは“やさぐれキャラ”だけど……「売れても変わらない」を求める、真面目な“人間性”に思うコト瀬戸大也の不調&不倫は「馬淵優佳のせい」? 「オンナが料理をすべき」の思い込みが、“アスリートの妻”に背負わせるモノ日本社会に根付いた「弱者を笑う文化」をあぶり出す五輪――とんねるずの“事件”&太田光の“小山田擁護”に見る「間違った男らしさ」「自己肯定感」は褒められても高まらない? 峯岸みなみ&田中みな実の「結婚して自信を持ちたい」発言は“ちょっと違う”と思うワケ視聴者は「こじるり型エンタメ」を求めている? 小島瑠璃子の熱愛&破局報道から考える「タレントの好感度」と「テレビ業界」