サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」小島瑠璃子がテレビ業界に必要なワケ コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 視聴者は「こじるり型エンタメ」を求めている? 小島瑠璃子の熱愛&破局報道から考える「タレントの好感度」と「テレビ業界」 2021/07/09 12:30 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 小島瑠璃子公式プロフィールより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の有名人> 「付き合う前にいたしますね。いたさないと付き合えないですね、逆に」小島瑠璃子 『グータンヌーボ2』(関西テレビ)7月6日 SNSが構築されて、テレビ番組の制作は却ってやりにくくなったのではないかと思うことがある。 自分たちの作った番組が視聴者にどう受け止められているのかとか、タレントに関するイメージや好感度など、SNSを使えばすぐに調べることができるから、便利であることは間違いない。しかし、その意見を書いた人のほとんどは匿名である。顔や名前のようなパーソナルデータが明らかになっている場合、辛口の意見を言うにしても、おのずと自制が利く。しかし、自分が誰なのか知られることはなく、ある意味、完全にプライバシーが守られた状態での意見は、必要以上に物言いがきつくなる可能性はあるだろう。 それを制作側が“視聴者の声”と真に受けてしまうと、自分たちの作りたいものが作れなくなってしまうのではないだろうか。これはテレビに出演する芸能人も一緒で、SNSでの声を恐れるあまり、テレビに出ることすら怖くなることもあるかもしれない。 今はテレビだけがタレントの活動場所ではなく、YouTubeやネット配信の番組もある。これらは「見たくて見る」視聴者が多いため、好意的な意見も出やすい。対するテレビは、一家だんらんの時間にたまたまついていたとかで、「見たくなくても見てしまう」場合もあり、その結果、不満も出やすいと思う。こう考えると、今の時代にテレビに出るというのは、「わざわざSNSで攻撃されるリスクを引き受ける」こととかなり近いといえるのではないか。だとすると、これからの時代にテレビに出る芸能人は「メンタルが強いこと」が必須となるだろう。 しかし、「何を言われても気にしない」というように、SNSの存在を一切スルーする意味での「メンタルが強い」だけでは、テレビタレントとして不十分だ。視聴者の興味をひきつけてSNSを盛り上げるサービス精神を持ちつつ、SNSでの意見には耳を傾けないという強さが求められるのではないか。 その際のポイントは、いかに視聴者をイライラさせられるかにあると思う。なぜなら、マジメな話やイイ話よりも、人をイラつかせる話のほうがSNSではコメントが集まりやすいからだ。コメント数が増えれば、その番組や芸能人に注目が集まるだろう。中には明らかに見当違いなコメントもつくかもしれないが、そこで怒ったり、傷ついたりしてはいけないと考える。傷つくことが増えると、テレビでのふるまいに制限がかかってしまうからだ。たとえて言うのなら、たき火に至近距離から油を注いで火を大きくしつつ、自分は決してやけどはしないという、高度で繊細、かつ危険な技を求められているように思う。それをやすやすとやってのけるのが、タレント・小島瑠璃子(以下、こじるり)だろう。 次のページ 小島瑠璃子が振りまく、イライラ要素3つ 123次のページ Yahoo 小島瑠璃子 カレンダー2021 関連記事 メイプル超合金・安藤なつは、“モラハラ妻”と決めつけられない? 山田花子、虻川美穂子「オンナ芸人の夫」の“共通点”を読み解く秋篠宮ご夫妻と国民に「謝らない」小室佳代氏は、話が通じない? 小室圭氏と眞子さまの結婚問題が「解決しない」理由を探る清原和博、「ベストファーザー賞」に異論はないが……“同じ罪”でも「ベストマザー」になれない酒井法子に思うこと太田光は「パワハラ」、有吉弘行は「いい先輩」? 対照的な“後輩指導”に学ぶ、年長者の「無難な選択」熊田曜子の発言だけで、夫を“悪者”と決めるのは不公平? 「夫婦はどっちもどっち」だから“悪口”は難しいと思うワケ