サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」ジャニー喜多川さんが逝って2年、ジャニーズが世界進出できなかった原因と皮肉な変化 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第560回】 ジャニー喜多川さんが逝って2年、ジャニーズが世界進出できなかった原因と皮肉な変化 2021/07/13 21:00 神林広恵(ライター) ジャニーズ女性週刊誌ぶった斬り! 今週も3誌そろって“小室圭さん騒動” まだまだ続く“小室圭さん騒動”。なにしろ女性週刊誌においては、毎週のようにこのネタが続き、今週も3誌そろって大きく取り上げられているほど。圭さん本人はアメリカ留学中で、たいした情報もないということなのだろう。代わって「週刊文春WOMAN」(文藝春秋)で肉声が伝えられた母・佳代さんに再びスポットが当てられている。でも、こんな切り口って――。 「女性セブン」のルポ企画「新われらの時代に」で、佳代さんと紀子さまがそろって1966年の“丙午”生まれだという切り口の記事を掲載しているから。丙午というのは60年に一度だけ巡ってくる干支で“丙午生まれの女は男を食い殺す”とか“この年は天災が多い”などとの迷信が言い伝えられる年だ。 そんな“丙午”という切り口で紀子さまと佳代さんという2人の女性をルポしようとするのだから――ビックリ。しかしルポを読むと、2人以外の丙午生まれの女性たちの“生き方”や“時代論”も描かれており、興味深いものだった。 高度成長期真っ只中だった66年、中国では文革が始まり、大人気のビートルズが初来日、そんな時代に生まれた丙午生まれの女性たち。その後も日本はイケイケ経済成長をとげ、バブルに突入、女子大生ブームも到来した。男女雇用機会均等法も施行され、就活もイケイケ。そして女性の生き方、結婚観も変わっていった時代だ。このルポでは、そんな時代考証もなされていて面白い。 そして記事には丙午生まれの有名人が列挙されているのだが、確かにそれを見ると――小泉今日子、斉藤由貴、広瀬香美、三田寛子、江角マキコ、鈴木保奈美――なるほど。ちなみに筆者も丙午生まれです。 野球に興味がなくてもうれしくなる大谷翔平の快進撃。そんな大谷の素顔をリトルリーグ時代の恩師、祖母、父親が語っている。みんなうれしそうに大谷を語るが、同時にみんな控えめだ。そうした周囲が今の大谷を生んだのだろう。かつて“なんとか王子”といわれた人の両親が、さかんにメディアに登場し育児論の本などを出していたことを思い出した。 前のページ123 神林広恵(ライター) 伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』、『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。 記事一覧 最終更新:2021/07/13 21:53 Yahoo セブンネット ジャニーズは努力が9割 (新潮新書) 嵐やSMAPよりすごいアイドルに出会えた可能性を潰されたってこと!? 関連記事 引退から41年! 女性週刊誌のトップを飾る山口百恵の存在感と、五輪強行に疑問を呈す三浦友和の勇気ある発言菅政権批判、安倍昭恵夫人、森友問題、五輪強行、吉村知事と関西メディアの癒着……社会派記事で攻める「女性自身」小林亜星さんに「遺産トラブル」の予兆! 次男をめぐる「週刊女性」と「女性自身」の正反対記事Hey!Say!JUMP・知念侑李とトラウデン直美、ジャニーズ忖度雑誌「女性セブン」が報じる不可思議な熱愛スクープ「小室圭さんバッシング」のために“妄想”ニュースを作り上げる、「女性セブン」と「週刊女性」 次の記事 “NiziU人気”に懐疑的な声相次ぐ >