サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」ジャニーズ忖度雑誌の知念熱愛報道の意味 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第556回】 Hey!Say!JUMP・知念侑李とトラウデン直美、ジャニーズ忖度雑誌「女性セブン」が報じる不可思議な熱愛スクープ 2021/06/15 21:00 神林広恵(ライター) ジャニーズ女性週刊誌ぶった斬り! 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 感染者はさほど減ってないのに、緊急事態宣言は解除される方針らしい。で、飲食店の酒類提供は引き続き「なし」。相変わらずちぐはぐで、無能ぶりばかりが目立つ日本の感染対策。そんな中でも一貫しているのが五輪開催だ。国民の安全安心など二の次三の次。そんな政府の本心ばかりが浮かび上がってくる。 「女性セブン」6月24日号(小学館) 第556回(6/11〜6/15発売号より) 1位「知念侑李 コロナ禍で育んだトラウデン直美との密着愛」(「女性セブン」6月24日号) 2位「熊田曜子 夫からの壮絶DV『ぶっ殺すぞ!』現場音声データ公開」(「女性セブン」6月24日号) 3位「華原朋美『あのころは、お医者さまで治せる病気ではなかった』」(「週刊女性」6月29日号) 「女性自身」は合併号休み これまでもジャニーズの恋愛ネタに関して、事務所の裏の思惑があったり、メディアとの癒着があったりと、さまざまに不可思議な記事は多いが、今回もまたいろいろ不可思議な熱愛スクープである。「女性セブン」がスクープしたHey!Say!JUMPの知念侑李とモデルのトラウデン直美の熱愛だ。 記事によると、昨年末に急接近した2人は、今年に入ってから本格交際をスタートさせたという。そして「セブン」では、その証拠として知念の住む都心のタワマンからトラウデンが出てきた様子や、一度タクシーで帰宅したトラウデンが再び知念のマンションに戻ったこと、さらに別の日には仕事帰りにそのまま知念の自宅に帰るトラウデンの姿、そして知念のタワマンから大学に向かうトラウデンなどを紹介し、その“密着熱愛”を報じている。 しかし、これほどトラウデンの姿をキャッチ、目撃している「セブン」だが、肝心の知念の姿の目撃談は記事にはない。知念の写真は掲載されているが、スタッフと思しき人物が近くにいて送迎車から降りる? 感じで、自宅タワマンから出てきた、というふうでも全然ない。よって、ツーショット写真もなしだ。 しかも「セブン」といえばジャニーズべったり、忖度雑誌のひとつ。そのセブンが熱愛の根拠として、ツーショットすらないのに、「(知念は)家に大事な用があるみたいで、楽しそうに帰って行きますよ」(芸能関係者のコメント)「最近ふたりは、知念くんの自宅でよく会っていますよ」(知念の知人のコメント)といった程度の根拠で、熱愛を断言するのも不可解だ。 しかもタワマンといえば芸能記者泣かせのマンション。なにしろ複数の出入り口があったり、地下駐車場から人知れず出入りできたりといった構造上の問題に加え、都心の人気タワマンには複数の芸能人が住んでいたりする。よって、トラウデンはこのタワマンの別の住人と熱愛しているとか、友人だとか、なんてことも可能性としてはある。 さらに不可思議なのはトラウデンといえば、その社会派的発言だけでなく、ファッション誌「CanCam」の専属モデルという肩書も代名詞だ。しかし記事では、そのことに一切触れられてはいない。というか「セブン」も「CanCam」も版元は同じ小学館だ。メディアはタブーの宝庫でもある。別雑誌とはいえ、同じ出版社の人気モデルのスキャンダルを、そうやすやすと掲載するのは不可思議だ。 よって、この記事にもなんらかの裏があるのでは、とどうしても勘ぐってしまう。2人の関係を表沙汰にすることでお仕置き&破局を狙うのか。それとも知念、またはトラウデンに別の本命恋人がいて、その存在を隠す必要があったのか。それとも本当に熱愛していて今後の進展(まさかの結婚とか、でき婚とか)への“地ならし的記事”なのか。 いずれにせよ、普通の熱愛スクープ記事とは到底思えない。 次のページ 熊田陽子と夫とのDV・離婚騒動 123次のページ 楽天 特別版 増刊 CanCam (キャンキャン) 2021年 08月号 [雑誌] 関連記事 「小室圭さんバッシング」のために“妄想”ニュースを作り上げる、「女性セブン」と「週刊女性」東出昌大の「養育費月1万円」は不当か否か? 「女性セブン」のバッシングと「週刊女性」の擁護、そして事務所の存在有村昆“不倫未遂”の詳細すぎる会話、写真、掲載時期……「女性セブン」の不可解な続報記事コブクロ・黒田俊介の“ダサすぎ不倫”に見る、女性スキャンダルを暴かれる有名人の「共通点」小室圭さんへのバッシングに奔走し、元婚約者の証言を一方的に信じる女性週刊誌の矛盾