映画『ロックダウン・ホテル 死・霊・感・染』公開インタビュー

40代から海外進出、そして「劇団四季」オタクに!  釈由美子さん「毎週月曜に“推し役者”さんをチェックしてます」意外な“大人デビュー”を直撃!

2021/06/22 15:00
木森さえ

私の“最終形態”とか、もう、ゾンビ

 今作はホラー映画ですが、私の中ではアクション映画みたいな感じでした。1日中、床を這いつくばるシーンを撮った日もあったのですが、妊婦役なのでおなかに重しをつけていたので大変で。特殊メイクも2時間くらいかかりましたね。また、監督が手や脚の表情、足裏のアップなど、細かい部分を撮影している間、何度も足がつってしまって……。撮影が終わると満身創痍で、筋肉痛になって部屋に帰る日々でした。

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(C)2020 THE HORRORS OF HALL PRODUCTIONS INC

――相当過酷な現場だったと思いますが、撮影を終えた現在の心境は?

 作品をご覧になった方はわかると思いますが、私の“最終形態”とか、もう、ゾンビじゃないですか? 特殊メイクだけではなく、目をひん剥いたりして、とても「美しい」とは言えない表情で、体当たりの演技をしています。今まで築いてきたキャリアに鑑みて、「顔面が崩れまくって崩壊してるけど、これをお客様に見せていいんだろうか? 女優として大丈夫かな?」って不安がよぎるほど(笑)。

 でも、たった一人でカナダに行って、ホラー作品に挑戦すると思ったら、捨て身で挑めました。武者修行の旅に出たみたいな、吹っ切れた感覚はありましたね。やはり、日本の撮影スタイルとは全然違いましたし、映像もカッコよかったですよ。