サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」「性差別社会日本」の根深い問題 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第542回】 古舘伊知郎の問題発言、橋本聖子新会長の余波、権力者たちの会食……「性差別社会日本」の根深い問題 2021/02/23 21:00 神林広恵(ライター) 女性週刊誌ぶった斬り! 「男性は生物学的に会食をする」という差別的目線 「その習慣が何十年も続くと、脳の構造が習慣に合わせて硬直化されていきます。二階さんのように80才を超えたかたが長年の習慣を変えることはほぼ不可能だと思われます」(同) すごいな。会食を控えるのは“ほぼ不可能”だと言い切っちゃった! さらにこの傾向はデジタル化が遅れるなど時代感覚のなさも加わり、そして男性“脳“は女性”脳“に比べコミュニケーション機能も足らないことから、お酒は理性のストッパーを外すことでコミュニケーションを円滑にし、会食は男性にとって社会活動をするさいの”本能“だと結論付けている。 つまり男性は生物学的に会食をする、というものだが、いやー、これもある意味差別的じゃない。この記事を読んで思い出すのが1998年に出版され、世界的にベストセラーになった『話を聞かない男、地図が読めない女』(主婦の友社)だ。男女のすれ違いは、脳の使われかたの違いで、女は空間能力がないから地図が読めない。そして男と女は「まったく違う生き物」。だから男女それぞれの得意分野で活躍すべき!(かなりおおざっぱにまとめると)というトンデモ啓発本だ。 あれから20年以上たったが、同じような論理で今度はコロナ禍の会食について分析がなされるとは――。性差別が大きな社会問題となるなか、やはりまだまだいろんな変革が必要だと感じた特集でもあった。 次のページ 古舘伊知郎、問題意識の希薄さ 前のページ123次のページ Yahoo 総理大臣菅義偉の大罪 関連記事 長谷川博己・鈴木京香の結婚報道は風物詩? “知人コメント”で構成された女性週刊誌記事の怪しさ桂文枝の亡き妻との“美談”、森会長・二階幹事長の失言――マスコミの「男性目線」が助長する社会の女性蔑視“お騒がせ息子”花田優一、父・貴乃花光司に「1時間半くらいつかみ合って殴られた」告発への疑問ジャニー氏の性虐待告発は「若気の至り」「暴露するもんじゃない」ーーフォーリーブス・おりも政夫の含蓄ある告白二宮和也の妻「妊娠報道」とジャニーズカレンダー広告に見る、影響力にひれ伏すメディアの姿