【48都道府県ローカル調味料の旅】

山形のご当地グルメ「しょうゆの実」に注目! 肉や野菜と相性バツグン、調味料ソムリエがレシピ紹介!

2021/02/04 19:00
MICHIKO(調味料ソムリエ)

――地元で愛され続ける、家庭料理の味。北海道から沖縄までそれぞれの地域でロングセラーを誇るローカルな商品を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエ・MICHIKOさんが紹介していきます。

山形県民の味【しょうゆの実】

しょうゆの実 老舗ハナブサ醤油

 山形県庄内地方のソウルフード「しょうゆの実」は、江戸時代から各家庭で食べ続けられてきた郷土料理の一つです。

 地元のハナブサしょうゆ(株)は、創業(1823年)当時から「しょうゆの実」を作り続けてきました。職人さんの手作業により、室の中で子どもを育てるように手入れし、発酵のプチプチという音が聞こえてくるとおいしく育っている証しです。半年~1年、ゆっくりと熟成して出来上がります。

 よく「しょうゆの実」は醤油を作る工程でできる醤油もろみを使ったものといわれていますが、ここでは「しょうゆの実」を作るために一から仕込んでいます。醤油との違いはお米が入っていること。ほかに、大豆や小麦等を使っていますが、独特のうま味があり、栄養価も醤油に比べて2~3倍あるとか。具材がたっぷり入っているのがうれしいですね。

【しょうゆの実】楽しむためのポイントレシピ

 ご飯やお粥にのせて食べる! いえいえ、しっかり混ぜることがポイント、おいしさが倍増しますよ。


 千切りした大根に混ぜてサラダに。もやしをサッと茹でてからめれば和え物に。肉や魚に薄く塗り30分ほどおき、グリルで焼いたり。豚バラ肉と野菜を炒めて、最後に加えて混ぜれば、味つけはこれだけ。鍋には鶏肉や野菜等お好みの具材を入れ、4人前ならしょうゆの実を大さじ3くらい加えれば、おいしい鍋汁の出来上がり。マヨネーズと混ぜ合わせれば、ディップにも。醤油の代わりに使われる方も多いようです。

 夏場や冬でもあたたかいご家庭は、冷蔵庫で保存しましょう。ほかに、唐辛子やえごま入りの「しょうゆの実」もあるので、お試しを!!

 これ1本あれば、あなたも料理上手に♪

【しょうゆの実】アレンジレシピ:レンジ野菜のしょうゆの実がけご飯

レンジ野菜のしょうゆの実がけご飯(C)サイゾーウーマン

 【材 料】(2人分)
・かぼちゃ  80g
・赤パプリカ 1╱2個
・しめじ   2╱3パック
・雑穀ご飯  茶碗2杯分
(A)・しょうゆの実     大さじ1と1/2
   ・にんにく(すりおろし) 小さじ1╱2
   ・ごま油   小さじ1╱2

材料(C)サイゾーウーマン

【作り方】
1)かぼちゃは種とわたを取り5㎜厚さの一口大に切る。パプリカはへたと種を取り乱切りにする。しめじは石づきを取り小房に分ける。
2)耐熱皿に1.の野菜を並べ、ラップをかけて電子レンジ(500w)で約4分ほど加熱する。
3)ボウルに、2とAを加えて混ぜ、皿に盛った雑穀ご飯にのせる。
*お好みで、ツナ缶等を加えるのもおススメ。


 

 

MICHIKO(調味料ソムリエ)

MICHIKO(調味料ソムリエ)

調味料ソムリエ、野菜ソムリエ、カレーマイスター。食養生士・料理研究家・調味料研究家。「調味料選手権」審査委員長を務める。『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)『教えてもらう前と後』(TBS系)ほか、テレビ出演多数。

美楽流

最終更新:2022/02/25 17:41
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山形出身の友人がアンテナショップで興奮した一品ね