外国人が犯罪者になる原因――元極妻が語るヤクザの偽装結婚
ベトナム人の犯罪が増えてるのは、やっぱり留学生や実習生へのひどい仕打ちがあるからだと思います。偽装結婚するのも、実習時代の借金を返すために日本で働きたいのかもしれませんしね。
オットの若い頃の兄弟分にも、会ったこともないアジア人と結婚してバツイチとかバツニとかがけっこういました。厄介なのは、兄貴分とかが決めるから、勝手に離婚できないことです。しかも、仕切ってるヤクザが今回みたいにパクられたりしちゃうと、さらにややこしくなります。
どうしても離婚したいなら、自分の戸籍から相手の名前を調べて、その人が今どこにいるか調べるところからです。相手がナニをしてるかわからないし、自分の「やぶへび案件」もあるかもしれないしで、面倒で放置していることも多いようです。新しいカノジョに「なんで結婚してくれないの?」とか言われるくらいならまだいいんですが、相手が亡くなった時もまた面倒なんですよね。相続も発生しますしね。
「組織化」は強くなるために
今回逮捕された女性のように日本のヤクザと手を組む人もいますが、同国人でグループを作る人もいます。
たとえば、あの「怒羅権(ドラゴン)」を作った汪楠(ワン・ナン)さん。中国から来た汪さんは、日本で壮絶ないじめを受けて立ち向かうために「怒羅権」を結成、事件を起こして服役もしています。
まあ私が元極妻で、「ひでー男」をいっぱい見てるんで、ついかばってしまうところもあるんですが、やっぱり貧困と差別、いじめが、犯罪者を作り出しているんですよ。
「怒羅権」や日本のヤクザ組織も、強くなるために作られたグループなんですよ。まあ強くなると、つい悪いこともしちゃうんで、それはそれで逮捕したらいいんです。「犯罪者は悪くない」とは言いませんが、なぜ罪を犯すのか、ちゃんと考えたいものです。無邪気な子どもが凶悪な犯罪者に、一朝一夕ではならないのです。汪さんのご両親も中国ではエリートで、ご本人も不良のカケラもなかったそうです。