【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

温野菜・しゃぶ葉・和食さと、“3,000円以下”しゃぶしゃぶ食べ放題ランキング! 「豊富なメニュー」「コスパ最強」な店舗は?

2020/11/20 21:00
川村郁子(管理栄養士)

「和食さと」は食物繊維たっぷりなメニューに注目

――最後に、「和食さと」の解説をお願いします。

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川村 だしはどれもいいと思いますが、ピリ辛が好きなら「旨辛キムチだし」を選びたいのでは。唐辛子のカロテンやビタミンEが、だしに溶け込んでいるはずです。野菜は「水菜」や「三つ葉」といった葉野菜を中心に、「しめじ」「えのき」などのきのこ類を選ぶといいでしょう。

 さらに「レタス」を加えると、シャキシャキとした食感を楽しみつつ、カリウムやカルシウムを補うことができます。レタスは加熱するとかさが減るので、生で食べるよりもたくさん消費できるのがいいところ。あとは、食物繊維を多く含む「わかめ」や「糸こんにゃく」を加えてもいいと思います。

メニュー豊富な「温野菜」 VS コスパ最強の「しゃぶ葉」

――では、3店舗に順位をつけるとしたら、どうなりますか?


川村 メニューの豊富さでは、「温野菜」が第1位でしょうか。特に野菜類やきのこの種類が多くていいですね。第2位は、つけだれやトッピングでアレンジのできる「しゃぶ葉」です。栄養価を見ると「温野菜」のほうが上ですが、「しゃぶ葉」は何よりもコスパが最強。ランチなら2,000円以下でも食べ放題が楽しめちゃいます。お肉と野菜をたっぷり、しかも安く食べたい人にはピッタリでしょう。

 第3位は、僅差で「和食さと」。十分豊富なメニューなのですが、ほかの2店舗の野菜メニューがより充実していたので、この結果になりました。逆に、しゃぶしゃぶ以外の食べ放題メニューが豊富にあるので、あれもこれも食べてしまって、カロリーオーバーにならないか少し心配ですね。

 しゃぶしゃぶは「ちょっとしたご褒美」感がありながら、お肉や野菜をたっぷり食べられて、栄養価的にはとても優秀なメニュー。ここまでいろいろ言いましたが、ご褒美にしゃぶしゃぶを選んだ時点で、栄養への気遣いは十分できていると思います! 肌寒い季節、しゃぶしゃぶで体も心も温めてほしいですね。
(文:佐藤真琴)

■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育

最終更新:2020/11/20 21:00
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しゃぶしゃぶが“ちょうどいい”年頃になってきた