【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

マクドナルド人気商品「ごはんバーガー」はハンバーガー超え高カロリー! 食べるなら「カロリー&糖質控えめ」のコレ

2020/10/30 21:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
Wikipediaより

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

マクドナルド「ごはんバーガー」のおすすめ&イマイチポイント

 マクドナルドは10月7日から、“夜マック”限定メニューとして「ごはんバーガー」を発売。味はもちろん、「洋食より和食のほうがヘルシー」といったイメージもあり、ネット上でも話題になっているようです。しかし、本当に普通のバーガーよりも、ごはんバーガーのほうがカロリーや栄養面で優れているのでしょうか? そこで今回は、管理栄養士の川村先生に、マクドナルドの新商品「ごはんバーガー」を徹底解剖してもらいました。

――マクドナルドだけでなく、バンズにごはんを使ったバーガーを販売するお店は意外と多いです。人気の理由はなんだと思いますか?

川村郁子先生(以下、川村) ごはんバーガー(ライスバーガー)のいいところは、柔らかいパンのバンズと比べて、咀嚼回数が増えやすいことでしょうか。咀嚼回数が増えると、満腹中枢が刺激されるので、満足感を得やすくなります。

 しかし、栄養素的には、パンのバンズとごはんのバンズ、どちらかが極端に優れているというわけではありません。むしろ、パンのバンズよりもカロリーは高めですし、ほかの食事で調整しなければならない部分が多いかもしれません。


――マクドナルドの「ごはんバーガー」には、どんな特徴がありますか?

川村 調理方法がはっきりとはわかりませんが、ごはんをバンズのような形にしてから焼いていますね。しょうゆで味つけされたごはんバンズの香ばしさが、具材にもマッチして、食欲をそそる仕上がりになっています。特に「ごはんてりやき」(単品:税込390円)は和風のたれが使用されているので、ごはんにピッタリ合うでしょう。

 ごはんバーガーは午後5時以降に食べられる「夜マック」のメニューなので、必然的に夕食として食べることが多くなるかと思います。その上で、レギュラーメニューとカロリーを比べてみると、普通の「てりやきマックバーガー」(単品:税込340円)が1個あたり478kcalなのに対して、「ごはんてりやき」は545kcalと、ちょっと高いんです。パンのバンズと比べると、ごはんバンズのほうがずっしりと重みがあるので、シンプルに分量が多いというのも、カロリーに影響しているかと思います。


 一方で、脂質の量は「ごはんてりやき」が29.4g、「てりやきマックバーガー」が30.2gと大差ありません。また、食物繊維の量は「ごはんてりやき」(0.8g)よりも「てりやきマックバーガー」(1.7g)のほうがやや多いですが、1回の食事で摂取する食物繊維量としては、少々寂しい数字といえます。どちらを食べるにしても、サイドメニューでサラダをプラスしたり、ランチや翌朝の食事で食物繊維の多い食品を補うようにして、全体的にバランスを整える必要がありますね。