“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第531回】

近藤真彦「不倫」は“なかったこと”のつもりが……高をくくった「女性自身」とワイドショー

2020/11/17 21:00
神林広恵(ライター)

山下智久退所の舞台裏

 まさに不祥事続きのジャニーズ事務所だが、「週刊女性」が山下智久の退所の舞台裏を特集している。「週女」といえば、山下が謹慎処分を受けた直後から“今年12月退所説”を、その次は“来年3月退所説”を強く押し出していた。さらにジャニーズ事務所は当初、この不祥事を“なかったことに”しようとしていたことも指摘している。

 時期は違ったが山下退所を見事“当てた”「週女」は、今回もこんなコメントを掲載している。今後の山下の活動について、欧米でのミュージカル出演を視野に入れているのでは、というものだが、その背景について芸能プロ関係者がこう証言しているのだ。

「日本での仕事は激減するでしょう。地上波のドラマは現役のジャニーズが多数出演しているので、テレビ局側は使いにくいです」

 事務所を独立すると地上波では干される。この慣例はまだまだ健在ということだが、もうひとつ山下退所について大きな疑問が。山下が退所したのが10月31日、そして「週刊文春」がスクープ速報としてこれを報じたのが11月10日、さらにその3時間半後にジャニーズ事務所がHPでこれを正式発表している。退所の事後発表は異例なことだが、この空白の10日間は何を意味するのか。

 「週女」では10月末に辞めたのに、ファンクラブに報告もなく、しかも11月1日には年会費を払うようメールがあったことが紹介されてもいる。


 まだまだ裏がありそうだ。

 全然忘れていた。25年前のあの事件。今や『バイキングMORE』(フジテレビ系)MCとして君臨する坂上忍だが、27歳の時、トンデモ事件を起こしていたことを。その事実を「週刊女性」の連載コラム「口は“騒動”のもと」でこう掘り起こしている。

「彼は25年前、飲酒運転をして電柱に激突。近隣住民に救急車を要求したにもかかわらず、そのまま逃走して、パトカーと20分近くカーチェイスを繰り広げた。そのあげく、現行犯逮捕され、半年間、芸能活動を謹慎している」

 すごすぎる!! 飲酒に逃走、パトカーとカーチェイスって、確かに伊藤健太郎よりひどい。それなのに謹慎半年って(笑)。時代は変わった。

神林広恵(ライター)

神林広恵(ライター)

伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。

記事一覧

最終更新:2020/11/17 21:00
AERA (アエラ) 2020年 11/23号【表紙:近藤真彦】 [雑誌]
他誌も横並び