サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ小向美奈子がムショでいじめられなかったワケ コラム 知られざる女子刑務所ライフ99 小向美奈子がムショでいじめられなかったワケ! 元女囚が明かす「獄中でつらかったアレ」 2020/09/06 16:00 中野瑠美改め瑠壬(作家) 知られざる女子刑務所ライフ 虫歯よりつらいアレ 瑠美の場合は、面会もめっちゃ楽しみというほどでもなく、「来てくれたらうれしいかな」程度で、お菓子問題のほうが切実でした。小向さんは、「こんなところにまで親が来てくれたことが申し訳ない気持ちでつらい」のと、「帰っちゃう時がまたつらい」のダブルやったそうですが、そこまではぜんぜんなかったです。 そんなことより、便秘がつらかったですよ。虫歯と便秘とどっちがつらいか聞かれたら、便秘と即答します。おなかがパンパンで、夜も眠れないようなこともあります。 ちょっと驚いたのは、小向さんが務めていた栃木刑務所は、洗濯は手洗いやったことです。小向さんはそれもつらかったそうで、シーツも手で洗って干すから、梅雨時は大変やったと。日本最大の女子刑務所に洗濯工場がないなんて、びっくりです。私が務めた施設は、どこも洗濯工場があって、懲役(受刑者)が配属されましたよ。ムショにも、いろいろあるんですね。 あと、小向さんは芸能人やからか、「イジメ」がランク入りしてませんでしたね。ムショでは、小向さんのようなガチの芸能人のほか、大事件を起こしてテレビとかで有名になった人などを「芸能人」と呼んで、ほぼ独居にしています。イジメとかを避けるためですが、別に守るためではなく、(刑務所側が)単に事なかれ主義やから。事故や事件を起こしたら、所長の出世に響くんですよ。自殺なんて、もってのほかです。小向さんが、陰惨なムショのイジメを経験しないで済んだのは、うらやましいス(笑)。 <疑問大募集> この連載「知られざる女子刑務所ライフ」が100回を迎えます。そこで、読者の皆さんから中野さんへの質問を大募集することにしました。中野さんへ聞きたいこと何でもお寄せください。いただいた中から記事で回答させていただきます。下記フォームよりお送りください。締め切りは9月14日(月)です。 質問はこちら 前のページ12 中野瑠美改め瑠壬(作家) 1972年大阪・堺市生まれ。覚せい剤取締法違反で4回逮捕され、合計12年の懲役を経験。出所後は、刑事収容施設への差し入れ代行業や収容者と家族の相談窓口などを行う。現在は堺市内で「Night Space祭」を経営。著書『女子刑務所ライフ』(イースト・プレス)がある。 記事一覧 Instagram:@rumichibi1209 瑠壬公式YouTube 最終更新:2020/09/06 16:00 楽天 Yahoo セブンネット 中野瑠美 女子刑務所ライフ! Book ムショとシャバのギャップがすごい 関連記事 ラリって目玉をくり抜いたり、ビルから落ちたり……元ポン中が教えるクスリによる幻聴覚醒剤逮捕歴4回の女が語る、クスリの“本当の怖さ”! 『テラハ』出演者、警察官、国税職員も大麻所持! 元女囚が選ぶ「ムショメシ」ランキングベスト3! 小向美奈子と共通の「おいしかったもの」とは?元女囚が考える、マッキー&マーシー覚醒剤裁判――薬物依存はムショに行っても治らない「清原和博の辛抱は、あと3年」、『薬物依存症』を読んだ元ポン中が言うワケ 次の記事 トイレに流せる生理用品「シンクロフィット」 >