知られざる女子刑務所ライフ99

小向美奈子がムショでいじめられなかったワケ! 元女囚が明かす「獄中でつらかったアレ」

2020/09/06 16:00
中野瑠美改め瑠壬(作家)

小向美奈子がムショでいじめられなかったワケ! 元女囚が明かす「獄中でつらかったアレ」の画像1覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

「どうでもよくなる」か「かえってしたくなる」か

 刑務所ネタで連載をさせていただいて、もうすぐ100回。本も出せて感謝しかないです。あと目指すのは小向美奈子さんですね(嘘)。YouTubeの公式チャンネルも大人気でうらやましいです。同じように覚醒剤で事件を起こしてムショで過ごしても、「ムショでつらかったこと」が私とけっこう違うのはおもろいと思いました。

 食べ物については、もともと好きではなかった「あんこ」が好きになったとか、共通点はあってんですけどね。

 そんな小向さんがムショでつらかったことは、入浴や歯磨きが自由にできないことと、お医者さんになかなか診てもらえないこと、食べ物の好き嫌いが言えないこと、そしてご両親の面会、やそうです。

 瑠美的には、お風呂と歯磨きは、ホンマどうでもよかったですね。できないとなれば、しなくてもぜんぜんおけ。オンナ捨ててる……と言われればそれまでですが、なんかもうホンマにどうでもよくて(苦笑)。もちろん今はちゃんとしてますよ。でも、歯磨きをちゃんとできないから、獄中(なか)で虫歯になりました。チョー痛かった……。そして、お医者さんに診てもらえるのは早くて1カ月後。ここは小向さんと同じですね。もうとっくに痛みなんかなくなってたのに、無理やり抜かれたこともあります。


 ちなみにエッチについては、「どうでもよくなる派」と「めっちゃしたくなる派」に分かれていました。瑠美はどうでもええちゅうか「出所エッチ」が楽しみでしたが、ガマンできない人は、セクハラしてくるから大変です。瑠美もお風呂場で後ろから胸をつかまれたり、耳たぶをかまれたりしていました

中野瑠美 女子刑務所ライフ! Book